[ぷよクエ]みんなでレッツクエスト！ 2れんさ！

☆[エルドゥール]Crystal Clear Blue -この物語をしい様に捧ぐ- ページ46

ベッドから抜け出し、キッチン近くのテーブルに向かう。
そこには既に、彼の姿があった。
『おはよ、エルドゥール。今日も早いね。』
「…よ、…遅い…。」
『ごめんごめん。』
朝食の準備を手伝い、手早く終わらせると椅子を引いて料理の前に座る。
頂きますをして、彼お手製のサンドイッチを手に取った。
『美味しい。片手だけでも作れるもんだね。』
「それしか出来ないだけ…。」
会話はどんどん流れ、今日のデート先に関する話に着いた。
彼はどうやら、海に行きたいらしい。
反対する気は更々無いので、今日は二人で海辺を歩く事にした。

ご飯の後に身支度を済ませ、揃って小屋を出る。
目的地の海に着くと、ただ黙って砂を踏んでいった。
波の音を聞きながらさくさく歩いていく。
特に終着地点など決めずに。
途中で友達にも会った。
青髪をそれより濃い青のバンダナで纏めた彼は、
手持ちの釣り竿と成果を両肩それぞれに乗せている。
帰りを引き留めた事を謝ってから別れると、
隣の彼が表情を少し歪ませていた。
「仲、良いのか…？」
『うん、友達だよ。』
「楽しそう、だったな…。」
『喋る事は好きだしね。
もしかして嫉妬してる？』
「……悪いか。」
握っていた手を解き、腰に回す。
その時に斧の柄に手が当たるが、もう慣れてしまった。
『あはは、エルドゥール可愛い。』
「…可愛くない。」
ふと立ち止まり、海を見る。
先程より幾分かクリアに聞こえる波の音が、
鴎の声や暖かい潮風と共に飛んできた。
「…A。」
『え？』
「手、離して…。」
その通りにすると、彼が私の真後ろに立った。
その直後に、首元にひんやりとした金属の感覚。
見ると私の胸元に、ターコイズが填められた指輪が煌めいていた。
後ろから抱き締められ、あげると耳元で囁かれた。
回された手に自分の手を重ねる。
微かな温もりが、掌に広がった。

ずっと見ていてくれてありがとう。
私を好きでいてくれてありがとう。
〜〜〜
リク以外で一人の方を特別扱いする事は無いのですが、
しい様には個人的に恩があるので書かせて頂きました。

本当に精神的に参っていた時に、
彼のリクと共に優しい言葉を掛けて下さったんです。
おかげ様でかなり救われました！
それに加えて、ボードに労りのコメントを残して下さいました。
思わず泣いてしまいまして…。
返信不要とありましたので、この様な形で返させて頂きます。
一方的で申し訳ありませんが、受け取って頂ければ幸いです。
…見て下さってたら良いな。

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