HappyValentine (番外編) 5 [キバナside] ページ21
僅かな風と頬に何かが触れる感覚に意識が浮き上がる
[ヌ?]
『しー』
[ギュア?]
[もうそろそろアラームの時間ロト]
『切っといていいよ
寝かせてあげて』
[了解ロトー]
視線をずらせばオレのポケモン達の頭を撫でているAがいる
『今からごはん作るからキバ兄の所にいてあげて』
[ヌゴー♪]
パタパタとAの足音がキッチンに消えていき代わりに腹部に重みを感じた
[ヌ〜]
キ｢……ヌメルゴン……｣
[ヌメ〜♪]
ヌメルゴンの頭を撫でてやると嬉しそうにすり寄ってくる
ロトムはAの所に居るのか近くには見当たらない
フワリと香るスパイスの香りに頬がゆるむ
そのまま30分ほどポケモン達の頭を撫でているとロトムが飛んで来てオレの顔を覗き込みニパーと笑った
[ごはんロトー]
キ｢おー
ありがとうな｣
ゆっくりとソファから起き上がると丁度キッチンにいるAと目が合いAがふにゃりと笑う
『キバ兄おはよー』
キ｢おー……おはよ｣
オレにかけられていたブランケットを畳みながらキッチンへ向かうとAの持っていた皿を受け取る
『キバ兄寝不足?』
キ｢いや………そういうわけでは………っていうか何でオレの家に居るんだ?｣
『今日のキバ兄の様子がおかしかったから行ってくださいって言われて』
キ｢リョウタ達か…｣
『体調悪い?
大丈夫?』
キ｢いや……｣
不安そうに見上げるAの言葉に眠る前に感じていた体のダルさは無くなっていてオレも単純だなと小さく笑いながらAに抱きつく
『わっ!?』
キ｢充電………｣
『カレー冷めちゃうよ』
キ｢んー…………｣
覆い被さるように抱きついたオレの背中を撫でたAをそのまま抱き上げソファに座る
しばらくそのままでいたがオレの膝の上でモゾモゾと動きだしたAに腕の力をゆるめてやると膝立ちになったAがオレの頭を撫でてきた
心配そうな顔のAの額に軽くキスをして立ち上がりキッチンへ向かう
2人で全員分のカレーをよそいテーブルに座るとチラチラとAはオレの方を見てくる
もう大丈夫だと頭を撫でてやれば眉根を下げながらも微笑んだ為カレーを頬張った
甘口のカレーが胃を満たしていくと同時に目のAの姿に心も満たされていく気がした
『おいしい?』
キ｢めちゃくちゃうまい｣
『良かった』
カレーを食べ終え洗い物も終わらせるとAに手を引かれソファに2人並んで座る
若干赤くなった頬にどうしたのかと触れれば面白いくらいに視線を泳がせた
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年10月28日 10時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
ＹＵＩ - 新型コロナが流行ってるので無理せず頑張って更新してください！待ってます！ (2020年4月12日 12時) (レス) id: 20cb177b20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年4月9日 11時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - サブウェイマスターの名前出てきてドキリ←次回も楽しみにしています！ (2020年2月10日 16時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ
| 作成日時：2020年1月24日 23時
