【ポケモン】小さな挑戦者 2【キバナ】

ラッキー? [キバナside] 4 ページ16

キ｢っていうかなんでやったんだ……?｣
『んー……?
ダンデ兄とかホップ達は大好きだぞーって時にするんだぞって言ってた
だからポケモン達にはいっぱいしてるよ』
キ｢ポケモン感覚かよ｣

オレに答えながらバンダナの下に手を滑り込ませたAがオレの髪をグシャグシャと弄ぶ

『よしよし
いいこいいこ』
キ｢オレさまポケモンじゃ無いぞ?｣
『んふふ知ってる〜
でもねドラゴンタイプのポケモン達皆こうやって………撫でてあげると……喜ぶんだよー』

言いながらAの手が耳の後ろから後頭部に向けて添えられずれたバンダナから覗く額にAが口付けた

オレさまはポケモンじゃねえ!!
そう言ってAの手を引き剥がしたいのに体は言うことを聞かず気がつけば立て膝の状態で椅子に座っているAの腰に腕を回していた
喉がなっている感覚すらする

やべぇコレは癖になりそう
すり…とすり寄ればAは心底嬉しそうな表情をした

『キバ兄フライゴンみたい
ふふふ……喉グルグルってなってる』
キ｢オレさま人間だから喉はならねぇぞ……｣
『えー……でも時々ポケモンみたいだよね』
キ｢そうか……?｣

そうだと答えながらAがパッと手を離した
先ほどまで感じていた熱が無くなった事に視線を上げると笑顔のAと目があう

キ｢………ぁ?｣
『おしまい』

閉店でーすとムニムニと頬を揉んだAに今の自分の状況を思い出し体が固まる
こんな姿ダンデに見られでもしたら………
確実に消される!!!!

眠いのか大きく欠伸をしたAをベッドに運ぶと遠慮がちに袖を捕まれた

『………帰っちゃう?』
キ｢あー………電車も無いし
夜も遅いからここに泊まらせてもらうかな……
明日の朝イチにフライゴンに乗ってけば大丈夫だし……｣

姫様の眠りはドラゴンストームのオレさまが守ってやるよ
と頭を撫でれば安心したのかすぐに寝息が聞こえてきた
幸せそうに寝ているAの隣のベッドに横になるとスマホロトムが飛んでくる
ポケスタでもチェックしようと画面に手を伸ばそうとした時画面が切り替わり動画が流れた

{『よしよしいいこいいこ』
｢オレさまポケモンじゃ無いぞ?｣}

先ほどのやり取りが一部始終残されていた事に固まりAに頭を撫でられている時の自分の顔に顔を両手で覆った

デロッデロに溶けた顔で気持ち良さそうに喉をならしている画面の向こうのオレにベッドの上をのたうち回りそうになる


格好悪ぃ!!!!


続く

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