Christmas Eve (番外編) 3 [キバナside] ページ25
真っ暗な意識の中でAの声が聞こえた気がすると同時に自分が何かを全力でホールドしていることに気がつきゆっくりと頭を上げるとあまり見覚えのない景色と紫色の髪に自然と口からその名前がこぼれていた
キ｢A……?｣
『うん』
……マジか……
なんで目の前にAがいるのかなんて考える必要は無く視界の端に見えるソニアの表情にやってしまったと血の気が引く
キ｢………A………｣
『うん?』
キ｢オレさま何した?｣
『??
何も?』
キ｢何も?｣
『うん
さっきこうなってから何も?』
Aをホールドしていた腕にAの小さな手が添えられ徐々に記憶が戻ってくる
確か勢いよく酒を飲んだオレはネズが止めるのを無視してフライゴンに乗ってここまで来たんだ
それでAとその隣にピンクの少年が見えた瞬間鳩尾に向かって熱が引いていく感覚を覚えて気がつけばAを抱き締めていたんだ
その後何を言ってたかは覚えてないがAの事を呼んだのだけは覚えてる……
『キバ兄大丈夫?
お水飲む?』
ソ｢まず離れなさい｣
『え?
キバ兄フラフラしてっ!』
心配そうにオレを見上げているAをボーッと見ているとソニアに肩を引かれ体がフラリと後ずさる
するとAはオレが倒れると思ったのかオレの腹に抱きついてきた
Aじゃ支えられないだろとか
逆効果だとか
色んな感情が頭の中をグルグル回り気がつけばAを抱き上げていた
キ｢………ソニア悪い
Aもらってく｣
ソ｢手出したらキバナ君でも怒るわよ?｣
キ｢そんなことしねえよ｣
目が笑っていないソニアから視線をそらしポプラさんに一言断りを入れると状況を理解していないAを抱えたままフライゴンに飛び乗った
キ｢フライゴン
いけるな?｣
[ガウッ♪]
任せてくれと言っているかのようなフライゴンが空に飛び上がるとオレの首にAの腕が回された
『キバ兄??
ど……どこ行くの??』
キ｢オレさまの家｣
今日はオレさまの家でお泊まりなー
とAの頭を撫でると今の今まで通話が繋がっていたAのスマホロトムからネズとダンデの声が響いた
ネ｢手出したらその瞬間に通報してやります｣
ダ｢キバナ………分かってるな?｣
キ｢未成年に手は出さねぇよ
……………多分な｣
Christmas Eve (番外編) 4 [キバナside]→←Christmas Eve (番外編) 2 [夢主side]
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年10月28日 10時) (
レス) @page14 id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - ウールーと共にwww (2020年1月13日 1時) (レス) id: 67362f68ce (このIDを非表示/違反報告)
あーちん(プロフ) - 初めまして！小説読みました！すごく面白くてよかったです！！とくにカレーの！カレーにヤドンのしっぽに笑いました！これからも頑張ってください！(*´∀｀*) (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5fc00616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ
| 作成日時：2019年11月30日 23時
