検索窓
今日:31 hit、昨日:46 hit、合計:128,366 hit

May.59 ページ22

.








「ちょっと待ってよ!私はもうプロデューサーじゃない!!」







茨の前に来て、机をダンッと叩いた。






「そんなことは知っていますよ。だから、プロデューサーの補佐(・・)だと言っているではないですか。補佐は必ずしもプロデューサーである必要は無い。しかも、Aさんは()プロデューサーです。適任じゃないですか。」

「だから…!」





言い返そうとすれば、茨に更に言いくるめられる。






「断るのですか?2winkの2人がどうなってもいいと」

「そういうことではなくて…!」

「なら、助けてあればいいではないですか」







そう言われてしまえば、私は言葉が詰まった。断れば、2winkの2人を見捨てることと同義。だからと言って私ができることも限られている。







「ここまで乗りかかった船です。お願いしますよ」






どこまでも強引な茨は、中々に珍しいかもしれない。いつもはもっと上手くやりそうなのに







渋々「わかった。やるよ」と言った私を満足そうに茨は見た。









私はある言葉を思い出した。私をずっと縛っている言葉。







"お前のせいで俺の夢が壊れたんだ!!"






私のプロデュース力がないせいで1人のアイドル人生を潰した。…ああ、やりたくない。









.

May.60→←May.58



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (127 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
383人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:玲咲 | 作成日時:2021年5月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。