May.59 ページ22
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「ちょっと待ってよ!私はもうプロデューサーじゃない!!」
茨の前に来て、机をダンッと叩いた。
「そんなことは知っていますよ。だから、プロデューサーの
「だから…!」
言い返そうとすれば、茨に更に言いくるめられる。
「断るのですか?2winkの2人がどうなってもいいと」
「そういうことではなくて…!」
「なら、助けてあればいいではないですか」
そう言われてしまえば、私は言葉が詰まった。断れば、2winkの2人を見捨てることと同義。だからと言って私ができることも限られている。
「ここまで乗りかかった船です。お願いしますよ」
どこまでも強引な茨は、中々に珍しいかもしれない。いつもはもっと上手くやりそうなのに
渋々「わかった。やるよ」と言った私を満足そうに茨は見た。
私はある言葉を思い出した。私をずっと縛っている言葉。
"お前のせいで俺の夢が壊れたんだ!!"
私のプロデュース力がないせいで1人のアイドル人生を潰した。…ああ、やりたくない。
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作者名:玲咲 | 作成日時:2021年5月1日 0時