Apr.15 ページ20
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「うおっ！」
「うわっ！」
2人の声とともにどしん、と鈍い音がなる。
「いったた」
頭を擦りながら、顔を上げると、私はレオの上を馬乗り状態。まあ、今更それを恥ずかしがることもないのだけれど。
…まて？今ちょうど、レシピを取り返すチャンスなのでは……！？
転んだ拍子にレオの手から転げ落ちて床に転がってる私のレシピに手を伸ばす。
「よし！取り返したぞ！」
ふふん、と笑ってレオにドヤ顔をかませば、レオは何やら腕で目を隠して、動かない。
え？もしかして、頭打った、とか？
「レオ、大丈夫？」
声をかけてもレオは動かない。
まってまって、ほんとに大丈夫か？転んだ時に私はレオがクッションになってくれたから怪我ひとつないけど、そのクッションになったレオは怪我をしていないとは限らないじゃないか。もしかしたら脳震盪になっているかもしれない。
「ほんとに大丈夫？」そう手を伸ばせば、フリーだったレオのもう片方の腕で、胸の中に引きずり込まれた。
「うわっ！」
なんとも可愛げのない声を出せば、一瞬でレオの胸の中。トクントクンといつもより少し早い鼓動が聞こえた。私の心配は杞憂だった可能性が高い。良かった。
レオは身長はそこそこ、ご飯を食べないこともあるから体も華奢だ。それでも、やっぱりこうやってくっついてみると、男の人なんだなぁって思うんだよなぁ。なんか、安心するって言うかさ。
「………い」
「え？」
何か言った？
「………重い」
「は？」
「だから、重いからどいて」
そう言って、レオは私を自分から雑に下ろした。というか落とした。
……はあ！？！ありえないんだけどぉ！！重いって…！重いって！！女子にいう言葉じゃなぁぁい！！！ていうか！お前が、お前が私を引きずり込んだんじゃないかぁぁ！！！
ありえない！と言って、不機嫌に起き上がって、まだ食べ残っていた炒飯をやけ食いする。
(…明日からダイエットしよ。明日からね。)
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「…あぶな。理性とぶかと思った…」
その声は私には届かなかった。
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玲咲(プロフ) - カレンさん» コメントありがとうございます！知ってる方がいて嬉しいですー！ただの私の趣味で紹介してしまいました…！笑 (2021年6月9日 13時) (
レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 天使は奇跡を希う、面白いですよね (2021年6月8日 22時) (レス) id: 844f88e235 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - 碧生さん» ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！！待ってます！笑 (2021年4月16日 22時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
碧生(プロフ) - 玲咲さん» ひゃあああ！！レスが！ありがとうございます！主様が元気になるならコメント沢山します！！ (2021年4月16日 21時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - 碧生さん» うわぁぁ！！コメントありがとうございます！！実は待ってたので、めっちゃ嬉しいです！！元気もらえたので、更新頑張ります！！ (2021年4月16日 21時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲咲 | 作成日時：2021年3月11日 16時
