私の兄は衣更真緒 (ページ18)

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「.......そういえば、お腹空かない？」

そう切り出したのは凛月くんだった。勉強を始めて早2時間。分からないところを質問しながら、問題集を進めていた。確かに、お昼の時間はとっくに過ぎている。

「言われたら、お腹空いてきたかも」

「何か家にあったかな」と立ち上がろうとすると、腕を掴まれる。

「Aは勉強続けてていいよ。俺が何か作ってくる。家のもの勝手に使っていい？」

「いいけど、作ってくれるの？」

「うん♪Aが頑張ってるから、この俺が美味しい美味しいご飯を作ってあげようかなぁって♪まあ、ちょっと待っててよ」

そう言って凛月くんは鼻歌交じりにキッチンに行ってしまった。今日はいつになくご機嫌だな。料理は得意らしいけど、お菓子作りと同じで、見た目がいけないことになっていたりしないだろうか。なんだか、してもらってばっかりで少し罪悪感が残る。

.......まあいいか、とりあえず、このページだけ終わらせとこ。

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