Feb.342 ページ8
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「日和が来るまでコーヒーだけにしとこうかな」
「じゃあ、オレもそうします」
コーヒーが届いてゆっくりしていると、「またせたね!」と元気の良い声がした。
「日和!おそい………は…?」
「…」
「どうも、Aさん!殿下がAさんとご飯を食べに行くと聞き、ぜひ自分もと思いまして!」
「私も久しぶりにきみとお話してみたくて付いてきちゃった」
「付いてきちゃった、じゃないのよ。凪砂くん。」
目の前に座っているジュンくんをキッと睨めば、目を逸らした。…おまえ、茨と凪砂くんが来ることを知ってたな?
「日和も他の人を呼ぶなら呼ぶって言ってよね!」
「ぼくはAちゃんと2人で食べるつもりだったね!茨が勝手に付いてきたんだね!」
「ごめんね、日和くん。やっぱり来ない方が良かったかな…」
「凪砂くんは別にいいね!なんたってぼくの家族みたいなものだからね!」
「…ありがとう」
「まあまあそんな冷たいこと言わずに!ほら、ジュン退いてください」
「なんでオレが退かなきゃいけないんすかぁ〜」
席順が代わり、窓側に私。そして私の隣にEveの2人、真ん中は日和。そして、向かいにAdamの2人が座っている。私の目の前には胡散臭い笑顔をうかべた茨が座った。
ジュンくんと凪砂くんは別に勝手に来ても構わないんだけど…ただ、茨だけは…!だって、下心しかないじゃん!あいつ、自分に無益なことはしないもんね!私に何をするつもりなんだ…!
今日は日和にP機関についてちょっと相談しようと思ってたのに…!先月、英智から色々書類を渡されて、少し悩んでたんだ。プロデューサーとしてこれから頑張っていきたいならP機関に入るべきだし、だけど1度でも逃げ出した自分にそんな資格はあるのか、P機関で必要とされている実力があるのか_みたいな葛藤もあったし、普通にまだ他の人のプロデュースをするのが怖いっていうのもあった。その諸々も含めて、日和に意見を聞こうと思っていたのだ。
ほら、日和って常にポジティブな人だから相談すると前向きになれるんだよね。私がプロデューサーを辞めた経緯も知ってるし、適当に「入ればいいんじゃない?」とも言わないだろうし…。いや、もしかしたら私は、P機関に入るあと一押しが欲しいだけなのかもしれない。
それなのに…っ!茨めぇ…!いや、ジュンくんと凪砂くんがいる時点でこの話は出来ないんだけど!
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玲咲(プロフ) - あんスタのお豆さん» こちらこそありがとうございました!思い返してみたら、Edenあんまり出てなかったな…と思ったので今回リクエスト貰えて良かったです!これからもよろしくお願い致します! (2022年2月10日 21時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
あんスタのお豆 - ありがとうございました!どこのユニットもですけどほんとに個性強いですよね!笑笑 Eden大好きなので書いていただけたのが本当に嬉しいです!終始ジュンが可愛かった笑笑 (2022年2月10日 20時) (レス) @page12 id: b1296ee47d (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - ぶるブルブルミちゃんさん» そうだったんですね(´・・`) (2022年2月10日 20時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるブルブルミちゃん(プロフ) - 玲咲さん» 零様取りたくて、55回まわしたのに出なかったです、、 (2022年2月10日 16時) (レス) @page12 id: 33d476be95 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - ぶるブルブルミちゃんさん» コメントありがとうございます!原作のストーリーも最高でしたね!(^^) (2022年2月10日 1時) (レス) @page11 id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲咲 | 作成日時:2022年2月1日 15時