【あんスタ】私達の星奏館11【月永レオ】

Feb.365 ページ31

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｢りくとおおお。よ”か”った”よ”おおおお｣

｢ねーちゃん、泣きすぎ｣








無事『バンドフェス』は大成功し、たくさんのお客さんに見に来てもらうことが出来た。上手くいって良かった…。出演者からもスタッフさんからも｢お疲れ様。楽しかったよ｣と声をかけられ、涙腺をやられていた所に陸斗たちにばったり会ってしまったのだ。






陸斗にがばっと抱きつけば、｢苦しい｣と剥がされた。なぜ。






｢陸斗、楽しかった？｣

｢めっっっっっちゃ楽しかった！！！｣





キラキラした笑顔が見れて、あ〜これだ、と思った。






私もきっと『バンドフェス』が終わってホッとしてるんだ。いつもより素直になれる気がした。







｢リッキ〜のレベル、最後の1週間でスゲ〜上がったよな。まあまあ良かったんじゃね〜の｣

｢そうだねぇ。努力家だねぇ、りっくんは｣






弟が褒められているのを見るのは何とも気分がいい。｢えっと｣と言い淀んだ陸斗の背中を晃牙は軽く押した。






｢ほら、ちゃんと言うんだぞ｣

｢ねーちゃん！！｣

｢…！はい！｣

｢沢山応募があったって聞いたのに、俺をステージに立たせてくれてありがとう！わがまま言ってごめん！大嫌いって言ってごめん！やっぱねーちゃんってすごいプロデューサーだったんだな。




ねーちゃんは星奏館の管理人じゃなくて、ただの大学生でもなくて、この世界が合ってるんだよ、やっぱり。俺のねーちゃんがねーちゃんで良かった！｣

｢…っ｣







ボロ泣きした私を見て｢泣きすぎ〜｣と凛月がハンカチを貸してくれた。この世界に戻ってきてよかった。陸斗は去年の私を知ってるから、私が去年の今頃しんどかったことを知ってるから。泣きながら、お母さんに｢プロデューサー辞める｣と言ってたことも多分全部聞いてたから。






｢俺は、りっくんにもお礼が言いたいなぁ｣

｢え？｣

｢Aをこの世界に戻してくれてありがとねぇ。｣







凛月の優しい笑顔を見て更に涙が溢れた。








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祝 365日"(ﾉ*＞∀＜)ﾉ

これからもよろしくお願いします！！



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