【あんスタ】私達の星奏館10【月永レオ】

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｢うっちゅ〜☆今日のプレゼントは特別だぞ〜！！｣

｢ふぅん｣






相変わらず、冷たい私に笑顔で答える彼。ここまで来たら、逆に素直になれなくて、冷たく接してしまう。忘れろと言われたけど、この前の出来事を忘れられるわけがないだろ。






｢じゃじゃーん！！｣





そう言って月永さんが手元に出したのは、お弁当用の魔法瓶。スープを入れたりするあれである。いつもとは違う変化球できたプレゼントに思わず声がこぼれた。





｢え。｣

｢わははは、驚いてるな〜！とりあえず開けてみて！｣





と笑顔で言った。しぶしぶ魔法瓶の蓋を開ければ、ふわっと広がる味噌の香り。そう、その中に入っていたのは味噌汁だった。





｢…なんで味噌汁｣

｢好きだろ？病院のご飯って薄味だから、夜に出てくる味噌汁はAの口には合わないかなぁって思って｣






まさに、その通りであった。私には夜ご飯に毎回味噌汁を飲むという習慣がある。病院のご飯に文句を言う訳にはいかないから何にも言ってなかったけど、味噌汁が毎回出てくるとは限らないし、なんなら出てきても味が薄くてあまり好みの味ではなかった。





なんで、この人はそんなことまで知ってるの






｢あ…。具が豆腐と油揚げだ。｣

｢その組み合わせ、好きだろ？｣

｢……うん。好きだけど…｣





｢食べて！｣と言う彼に従って一口、口に運ぶと





｢んっ！うま！｣

｢わはは！だろ〜！｣

｢濃すぎず薄すぎずで丁度いい。なんで、知ってるの？たまたま…？｣

｢おれはとってもいいレシピを知ってるからな！その名も『とっーても美味しいMYレシピ㊙︎』ってやつだ！｣

｢え〜、何そのダサい名前｣






そう言った私に｢おれはそんな所も好きだけどな！｣と言った。そんなにこのレシピのこと好きなの？






＊






次の日。





｢おいっ〜す。元気にやってる？｣





やってきたのは月永さんではなく凛月くんだった。





｢あ、今ちょっと残念そうな顔したでしょー。凛月くん悲しい｣

｢…｣

｢無視はやめて｣









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実は『とっーても美味しいMYレシピ㊙︎』はApr.14に出てきています。




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