Aug.159 ページ16
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とある夜。私はなんだか眠れなくてちょっと外に出ようかなと屋上に行った。
「風が気持ちいい〜」
「ぎゃはは！珍しい客もいたもんだなァ」
屋上に現れたのは、天城燐音だった。私は彼をじとっと睨んで言った。
「ここ、本館なんだけど」
「俺嫌われてんなァ。別にいいだろォ？減るもんじゃねェし」
「そういう決まりなの。今のあんたには本館に入る権利ないでしょ」
「まあ確かに今の俺っちにはねェな。」
「ほら、帰った帰った」と手をヒラヒラ返せば、「なァ、」と声をかけられた。
「…なに？」
「俺っちのこと、なんとも思わねェの？」
「はあ？」
思わないことないわ！UNDEADのこと馬鹿にして、晃牙のこと蹴飛ばして。色んなところで暴れてるらしいことも知ってる。言葉遣いも汚いし、
「あんたなんてアイドルじゃない…！みんなの夢を馬鹿にしないでよ…！」
「…ぎゃはは！そうか。おめェ、自分のことだけ棚に上げてんじゃねェぞ」
「…！」
「てめェも似たようなもんじゃねェか。プロデューサー辞めて、アイドルとやらの夢を見て見ぬふりしてきたんじゃねェのか？ほんとはやればできるのに、怖いとかなんとか言って逃げてきたんじゃねェのか？自分はアイドルの味方みたいな顔してよォ、てめェの方がよっぽど太刀がわりィよ」
「…、それは」
「言い訳なんて要らねェよ。あ、そうそう、ここで会ったついでだ。今度、アイドルロワイヤルっちゅうライブをやるんだ。そのチケットてめェにやるよ。面白ぇもん見せてやる」
そう言ってヒラヒラとチケットを私に差し出した天城燐音はなかなか受け取らない私にチケットを無理やり握らせた。
「来ないと後悔するかもなァ」なんて言われてしまえば、どんな悪いことを企んでいるのか、と行かないという選択肢は消える。
帰り際の「じゃあ、またなァ。…てめェも他の奴らと同じなんだな」と寂しげに言った天城燐音の真意を私は気づくことが出来なかった。
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玲咲(プロフ) - ますかるぽーねさん» コメントありがとうございます！私の妄想に悶えてくれて(？)ありがとうございます！嬉しいです！私の推しはレオくんと凛月くんで、最推しはレオくんですよ！ (2021年8月7日 23時) (
レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ますかるぽーね - 凄く面白いです!!お話が綺麗にまとまってて、読みやすくて、もう...もう...!!って感じになってます(？)ちなみに作者さんの最推しって誰ですか？私は七種です。 (2021年8月7日 23時) (レス) id: 03d8bca1c9 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - コメントありがとうございます！とても励みになります…！これからも更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 14時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、いつもこの作品を見させて頂いております。 えっとですね、言うのが少し遅れてしまいましたが、続編おめでとうございます！ いつも楽しく読まさせて頂いております！ 自分のペースで更新頑張ってください。 ……別に急かしてるとかではないです！ (2021年8月2日 13時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲咲 | 作成日時：2021年8月1日 14時
