その十一匹 ページ18
14年前の夏
ブリーダーから捨てられた。
まぁ、理由は単純やった。俺が来る人来る人に反発していたのが原因だ。里親探しでも全ての人に反発して手に噛み付いたりしていた。そのせいで痺れをきらしたブリーダーに捨てられたのだ。
別に人間に恨みがあった訳じゃ無い。どうせ気づいたらその空間に居て余り世界を知らなかった訳だし。
何故、人に噛み付いたり反発したかと思われるだろうけど理由は案外単純だ。
もっと俺を大切に思ってくれる人が来ると思ってたから。
こんな異常な俺に優しく愛してくれる人が居ると思ってたから。
捨てられて、生きれるのか分からない中信じ続けた。
そして俺はその子に出会ったのだ。
ブリーダーに捨てられて三日目の日。
『…君、大丈夫？しっかりして!!』
ふわふわした茶髪の女の子に‥Aに出会えたのだから。
『良かった‥倒れてたからびっくりしたんだ。あ、私はA。君は‥野良？』
俺の言葉が分からないのに問いかける彼女に俺はそうだと答える。当然、彼女に言葉は通じずにこにこと只俺を撫でるだけだったが何故か安心出来た。
『あぁ、そうだ。お腹空いてるでしょ？待ってて!』
そう言うと彼女は部屋から出て行った。代わりに赤い目をした犬と青っぽい黒猫、そしてマフラーを巻いた豚が入って来た。驚く俺に最初に自己紹介をしたのは赤い目をした犬だった。
グ「起きたんだな、俺はグルッペンだゾ。体調はどうや？」
？「‥あぁ、だいぶ良い」
トン「良かった、Aが連れて帰って来たもんだからびっくりしたんやで。あ、俺はトントンや。よろしくな」
鬱「鬱ですわ。Aちゃん、めっちゃ心配しとったからなぁ。無事で良かったわ。」
そう言って笑う三人は同じ匂いがした。普通の犬とは違う俺と同じ匂い。そんな俺と同じやつが幸せそうに笑って居る。
？「‥‥Aは、どんな子なんだ？」
問いかける俺に三人がニヤリと笑って言った。
★★
まだ続く〜!誰か動物バージョンの我々描いてくれる人は居りませんか?!
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ここのつちゃん(プロフ) - 面白いなと思ったら知っている作者さんでした！！投稿頑張ってください！応援してます！ (2021年10月16日 14時) (
レス) @page38 id: c790a783a7 (このIDを非表示/違反報告)
さとう - 好き()更新頑張ってください! (2021年5月30日 7時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉 - 復帰おめでとうございます!!これからも頑張ってください！ (2021年3月31日 14時) (レス) id: c5ac09218a (このIDを非表示/違反報告)
きな粉 - 面白いです！更新頑張って下さいね (2021年1月11日 13時) (レス) id: c5ac09218a (このIDを非表示/違反報告)
欄 - 評価を５５６にしてしてしまった、、がんばえーーー！ (2021年1月1日 22時) (レス) id: 97c794166e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2019年8月17日 16時
