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Ut「ええよ〜。俺がAちゃんに食べてもらいたくて作ったんやから。あ、これ、膝の上に敷いてな」
大きなハンカチを引くと再び礼を言って「恵に感謝する」と静かに呟いてサンドイッチを口に運ぶ。モグモグと無言で食べるが、食べるのが下手すぎて具材が溢れ落ちてくる。服が汚れんようにと大きめのハンカチを膝の上に敷いてあげて良かったと思うが、相変わらず食べるのも下手な部分が可愛く見えて仕方ない。というか、一口が小さい。思わず笑うと彼女は困った様子で言った。
「ごめん。ハンカチ汚した。」
Ut「ええんよ？そのために敷いたんやし。Aちゃん、相変わらず食べるのは下手なんやな」
「難しいんだよ、こればかりは……。あ、具材がハムだ。美味い」
Ut「んふふふ。ハムも変わらず好きなんやな」
「薄いのが好きだ。」
Ut「知っとるよ。ほら、もっと食べるやろ?Aちゃん、よう食うからたくさん作ったんやで」
そう言うと頷いて口を動かす。野菜やソースが落ちようとしてきては慌てて手で抑え、そして手がベタベタになっては困ったように僕のことを見る。拭いてやるとその度に礼を言って、また同じことを繰り返す。
(はあ、ちょっと多めに具材を入れすぎて大丈夫かと思ったけど困っとる顔も可愛いなあ)
僕としても自分は大概気持ち悪いなと思う。でも、実際に可愛いんだから仕方ない。生活能力が無さすぎて何も出来ない。朝は弱いし、夜にも弱い。見た目のわりに良く食べる大食いやけど、食べるのが下手すぎて食事の後はベタベタに汚れている。小さい頃からそんな彼女を世話する度に彼女には俺が居ないといけないんだと実感してきた。そして、そんな気持ちは長く会えない時間のせいで尚更拗れていった。ずっと心配だった。俺以外に世話をされていると思うと腹が立ったし、彼女が他の男に盗られたらどうしてやろうかとも思った。だが、こうして再会して分かったのだ。
(やっぱり、Aちゃんには俺がついておらんとな……)
まずは学院を卒業して、家を継ぐ。家を継げば誰も何も言わへんやろ。Aちゃんには自由にしとってくれて構わんと言えば、きっと俺に嫁いでくれるだろう。
……だって、あのアニメのA・レインヒューズが恋をしたのは幼なじみだった主人公だ。なら、彼女にそっくりな君も幼なじみである僕のことを好きになってくれるよね?
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青空様。こちらこそ読んでくださり感謝感激です！長くなると思いますが、これからもよろしくお願いします。
続く (更新停止中)
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猫のお餅(プロフ) - ｱｯ………好き(急な告白)とっても面白くて続きが気になります‼︎これからもご自分のペースで更新頑張って下さい‼︎ (2022年6月10日 12時) (
レス) @page31 id: 485dd0d011 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - お話読んでいたら、不意にコメント返信欄に自分の名前があってびっくりしました!推し作者様にコメント返信してもらえるなんて凄い嬉しいです♥やはり、鏡様は神様かもしれないです!本当にありがとうございますm(_ _)m (2022年6月3日 16時) (レス) @page31 id: f6eff76eec (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - めちゃくちゃ最高です!大変だと思いますがお体に気を付けて頑張ってください!応援してます!この作品大好きですし、作者様の鏡様には感謝感激です!ありがとうm(_ _)mございます (2022年6月2日 14時) (レス) @page24 id: f6eff76eec (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - う"ｯ…コメント返してくれる鏡様はやっぱり神です！はぁ…好きです。。。 (2022年6月1日 18時) (レス) @page20 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…設定も作り込まれていて、読んでいてワクワクしてきます！作者様はオタクの心情をよくわかってらっしゃる…応援しています！無理せず、頑張ってくださいね！！大好きです！ (2022年5月31日 19時) (レス) @page20 id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2022年5月24日 15時
