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さて、しんぺい神を見送り、夕方となった。他の生徒たちと同じく女子寮へと案内されたAは通された部屋を見て驚いた。
「さすがは金持ちが多く居る中央学院。広い部屋だな。」
一人一人に与えられた個室。一階のそれなりに広いその部屋に積まれた大量の段ボール。上流階級の人間は召使いによって片付けられるようだが、Aは自分で行う必要がある。大事な本や標本を魔法で棚に詰める。小さいが、医学薬学部の特待生ということもあってサンルームもある環境だ。既に頼んでいた薬草が置いてあり、その様子をチェックしたAは頷いた。
「良い研究施設になりそうだな。バストイレ付き。朝食や昼食も頼めば、こちらへと届けてくれるようだし、思う存分研究できそうだ。もうショッピやチーノに怒られる必要はない」
ドサリとベッドに倒れ込み、本を読む。そうしているとチャイムが鳴らされた。「折角良いところなのに何なんだ」と思い、扉へと向い開くと茶髪の穏やかそうな糸目の生徒が立っていた。その腕には生徒会の腕章が付けられている。
??「A・ルートフィアさんですね」
無言で扉を閉じ、鍵をかける。この間、１秒。83.5％の確立で糸目の人間は胡散臭い、面倒臭い、関わるべきではない非合理的な存在。これはAの前世の知識からなるものだ。再びベッドに倒れ、本を読む。何度かチャイムが鳴らされるが、無視を続ける。そのうち鳴らされなくなり、諦めてくれたのかと本を読む。
??「ほお、ルーベリック・チャージの第一神神話論ですか」
バッとベッドから飛び降りる。放り投げられた本を拾ったのは先ほどの糸目の青年で、Aのベッドに腰をかけながら、「難しい本をお読ですね」と笑いかける。「なぜ、此処に」と呟くと糸目の青年はサンルームを見た。外に出られるようにドアが付けられたそこは鍵をかけていなかった。
「あ……」
??「女性の不用心は感心できませんね。良くも悪くも自由な学院ですので自室が安全とは言い切れませんので」
「……無言で入ってきた貴方に言われたくはないのですが」
??「なので言ったのです。私のような行動をする人間もいますから。まあ、私は神にお使えする身ですので、安心してくださって構いませんよ」
「安心できないので帰っていただいても?そもそも名前も知らない相手に心配される筋合いはありませんので」
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猫のお餅(プロフ) - ｱｯ………好き(急な告白)とっても面白くて続きが気になります‼︎これからもご自分のペースで更新頑張って下さい‼︎ (2022年6月10日 12時) (
レス) @page31 id: 485dd0d011 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - お話読んでいたら、不意にコメント返信欄に自分の名前があってびっくりしました!推し作者様にコメント返信してもらえるなんて凄い嬉しいです♥やはり、鏡様は神様かもしれないです!本当にありがとうございますm(_ _)m (2022年6月3日 16時) (レス) @page31 id: f6eff76eec (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - めちゃくちゃ最高です!大変だと思いますがお体に気を付けて頑張ってください!応援してます!この作品大好きですし、作者様の鏡様には感謝感激です!ありがとうm(_ _)mございます (2022年6月2日 14時) (レス) @page24 id: f6eff76eec (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - う"ｯ…コメント返してくれる鏡様はやっぱり神です！はぁ…好きです。。。 (2022年6月1日 18時) (レス) @page20 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…設定も作り込まれていて、読んでいてワクワクしてきます！作者様はオタクの心情をよくわかってらっしゃる…応援しています！無理せず、頑張ってくださいね！！大好きです！ (2022年5月31日 19時) (レス) @page20 id: 0688babc69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2022年5月24日 15時
