一方その頃 ページ11
(side:Ut)
Ut「チーノ、飯やで」
休憩時間。誰も居ない会議室で紙袋に入ったサンドウイッチを渡せば嬉しそうに口角をあげるチーノ。
Ci「いやぁ。ありがとうございます、兄さん」
Ut「礼なら作ったAちゃんに言えや。」
Ci「嫌だなぁ。Aさんに会わせてくれた兄さんにも礼を言っとくのが筋かなぁと思いましてね。」
Ut「調子の良い奴やで、全く。」
呆れ混じりにそう言うもののAちゃんの料理を1日1食しか食えんチーノを少し可哀想に思うのは先輩心ってやつか。俺としてはAちゃんの影響でせめて朝・昼・晩は食べないといかん体になってしまった。まあ、グルッペンやオスマンは+おやつが必要不可欠のようだが。隣に座り、自分の昼飯であるサンドウイッチを取り出せばチーノは不思議そうに言った。
Ci「大先生、今日は幹部棟で飯食わへんのか?」
Ut「Aちゃんがひとらんと一緒に外出中やねん。だから俺も今日はサンドウイッチなんよ。」
そう。Aちゃんは外出中だ。食堂を作ることが決定したために様子見でひとらんの部下に飯を振る舞うんだそうだ。Aちゃんの存在上で反対意見もあったのだが(因みに俺も反対やった)『料理の美味しさを知らせるために試験的に必要なことです。そもそもこうしないと食堂の件は進みませんよ』という本人の言葉で締めくくられてしまった。だが、まあ俺はその時に改めて彼女は凄まじい精神力と行動力の持ち主だと思った。そして、あの精神力と行動力を持つAちゃんならいつか異世界へ戻る方法も見つかるだろう、と。
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ayaka(プロフ) - 言わせて下さい。軍パロ好きだし、面白いし、料理についての知識も得ることができるし,,,何なんですかね?神なんですか? (2022年8月17日 23時) (レス) @page8 id: 2f95417bd7 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 久々にサイトを開いたということもあり、先程続編を見てきましたが…リクエストせずとも夢主ちゃんが作ってくださってましたね(*´▽`*) これからも素敵な描写とお話を楽しみにしていますね! (2022年7月12日 10時) (レス) id: 44a9349275 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 「料理人として」にてtnが照れたのは何でなのでしょう…?夢主ちゃんの女神の微笑みでも見れたのかな(羨ま) リクエストで、某夢の国のトロトロスクランブルエッグが好きなので、夢主ちゃんに作っていただきたいです♡あと以前のコメに同士様がいたようで微笑ましい… (2022年7月12日 10時) (レス) @page49 id: 44a9349275 (このIDを非表示/違反報告)
みもにま - 七話のハーブとはのところにローズマリーが二つある気がします!とても面白いです、頑張ってください! (2022年2月27日 9時) (レス) @page7 id: 64af1c6a62 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - みこちと申します。素晴らしいです。私も異世界食堂のクロスオーバー小説を書いてますが、この作品は凄いです。まさにプロの作家さんのレベルですね。私は良く異世界物の飯テロ小説を読みますが、これも大好きです。応援します! (2021年9月1日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡 | 作成日時:2021年6月28日 8時