東洋人と高床式倉庫 ページ3
連れて来られた場所は幹部棟の中庭だった。動物の鳴き声や畑がある。やがて広い中庭の中で高床式倉庫の前に立った。ん？高床式倉庫？
Ht「米はね、俺の故郷の主食の1つなんだ。」
『故郷、ですか？』
Ht 「そう。俺は東洋出身でね。此処から離れてるんだけど、良いところなんだよ。」
『東洋ですか…。面白いですね、私の出身も東洋でしたよ。』
Ht「え？！本当？どおりで見た目が似てると思った…。」
思わぬ共通点に2人で目を丸くする。なるほどね。ひとらん様には見た目から近い何かを感じたが、人種の括りは同じらしい。
Ht「だから米を食べる文化もあるのか…。世界が違えど、同じ東洋人ってのは嬉しいな。」
『本当ですね。世界が違うとしても、何だか安心できます。』
「本当だね…。あ、ちょっと待ってて。去年収穫したのを取ってくる。」
そんなことを話していれば、そう言ってヒョイヒョイと梯子を使って登ってしまったひとらん様。そういえば、本物の高床式倉庫には流石に驚く。同じ東洋人としても、米の管理方法はしっかりしてそうだと安心する。
それにしても本当に広い中庭だ。元々、この棟そのものが広いとは思っていた。幹部様専用の棟だけでこの広さなのだから、一般棟もかなり広いのだろう。時間がある時にでも見に行きたいな。
そんなことを考えていれば、やがて上からひとらん様が飛び降りてくる。担ぎ上げられているのは間違えることの無い米俵。袋の米俵じゃない。本物の今は珍しい藁で作られた米俵だ。まさか本物を見れるとは…というか、米俵を担ぎ上げるなんて流石は軍人…いや、軍人でもかなり重いのでは？確か60ｋｇはあったよね？
Ht「はい!これが去年作られた米ね。」
『…凄いですね、まさかこっちの世界で本物の米俵が見られるとは。ひとらん様がご自身で作られたんですか？大変では?』
Ht「ああ。流石に俺1人じゃないよ。部下たちと一緒に作ったんだ。此処の畑も俺の個人用だからこんなに狭いんだけど…。もう1つの畑とかは軍用だから、かなり広いんだよね。」
『狭い…？』
その言葉に疑問を抱える。此処が狭いというのなら、その軍用の畑というのはどれほど広大なのだろうか。
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名無しのみき - めっちゃご飯食べたのにお腹すいてきた… (11月6日 0時) (
レス) id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
冬菜 - ご飯食べたばっかなのにもうお腹が空いてくる… (8月1日 22時) (レス) @page32 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
社畜 - このシリーズよんどるとどんどん料理の知識が手に入るっピ…ナポリタン問題で、🍅くナポリタンは日本料理♪なんｄ((」が頭の中に流れこんできたんはワイだけやないはずや.…それであっ、ってなったんもワイだけやないはずや… (2023年4月6日 22時) (レス) @page31 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
冬菜 - お腹が空くよ… (2023年2月10日 16時) (レス) @page32 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 - 暇な時に読むと止まらなくなる面白さが神作品すぎる……！ (2022年7月18日 7時) (レス) @page13 id: 11a0afe11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2021年5月16日 12時
