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豚に案内されたのは塔だった。屋敷の裏手にある森を少し進んだ場所にある塔。そこの鍵を開け、入り組んだ中を進む。10分程歩いたところ、豚と俺達は大きな鉄の扉の前に立った。
札が貼られ、古代文字が書かれた古めかしい扉。
なるほどな、呪いの子を閉じ込めるのに相応しい。
「そ、それでは開けますよ…」
そう言って、ビクビクとした様子で鍵を使って扉を開く。
ゆっくりと扉が音をたて開く。
中は牢屋だった。扉と同じ様に古代文字が書かれ、札があちこちに貼られていた。
「に…さ…ま…？」
「ヒイッ!」
聞こえた声に豚が後ずさりをする。先程まで貶していたのに豪い違いだ。
グルッペンが、ゆっくりとランタンを傾ける。
そこには、全体的に色素の薄い俺と同じくらいの少年が座って居た。
服はボロボロ、痩せ細って虚ろな瞳で俺達を見つめていた。
こりゃあ、
面白いのを見つけた。
Side…☓☓☓☓
いつからここにいるんだろう
わからない
むかしはとおさまもかあさまもにいさまもやさしかったのに
ぼくがとおめいになってきてから
みんなぼくをとおざけるようになった
みんなぼくをしかるんだ
みんなぼくをなぐるんだ
いやだなあ
さびしいんだ
いたいんだ
ねぇ
ぼくをたすけて
かみさま
そうおもってた
そしたら
きょうね
すてきなこにあったんだ
なんにちかわからない
でも
きょうはにいさまとだれかがきたんだ
すぐにうえにいっちゃったけど
そのこはぼくをみてえがおだった
そらいろとやみいろでももいろのめのおんなのこ
こむぎいろでりんごいろのおとこのこ
やみいろにりんごいろのおとこのこ
ももいろのこはきれいだったなぁ
なんだかわからない
でも
あのこのぼくをみるめが
すこしうれしくて
なんだかせなかがぞくぞくしたんだ
またきてくれないかな
そうおもうんだ
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ぱぁ - Mエミ最高です…！一ヶ月に二回は読みにきてますw (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - リクエスト、お答えしてくれてありがとうございます！凄い面白かったです！続編も頑張ってください (2020年3月1日 8時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2020年2月25日 6時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 階梯さん» 初コメありがとうございます!リクエストお受け致します!!トントン編が終わるまで暫しお待ちを!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 南雲さん» ありがとうございます!がんばります (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2020年2月13日 11時
