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「起きなくていい。ジークはイェーガー派とシガンシナ区へ向かった。それから半日ほど経ってる」
少しは抵抗されるかと思ったが、意外にもリヴァイは素直に床に伏せた。押し返すほどの体力がまだ戻っていないのだろう。
ここまで彼が消耗するとは——、
「一体、何があったの…？」
こちらをただ見つめ返す彼の瞳に、ほんの少しだけ声が震えた。
「…ヘマをした。奴に、死を選ぶ覚悟があることを、見抜けずに…。また、逃がした」
その結果、ということなのか、欠けた右手を虚ろに見下ろすリヴァイ。
こんな彼の姿を見るのは初めてで、ジーク以上に悔やみきれないだろう現実を今から知らせるのかと思うと、ハンジの喉にやるせなさがつかえた。
「無念でならないだろう。でも今は——」
「このまま、逃げ隠れて…、何が残る」
「な…っ」
それなのに、まるで彼女みたいなことを言うから。まだちゃんと話せるほど回復してないというのにこの男は、やっぱり彼女が育てた兵士であって。
「…なんだよ。私の独り言、聞こえていたのか…」
私の諦めの悪さを、気付かされてしまうんだ。
「何を、作ってやがる」
リヴァイが親指で指した先には、直しかけの荷馬車が転がっている。
「あれで俺を、馬で、引こうってか…？」
人類最強相手にボロ馬車か、なんて不満にも聞こえてくるのはきっと、彼も根っこが同じだからだろう。
「蚊帳の外で、お前が大人しくできるはずがねぇ」
どこまで行っても、調査兵団だからだ。
「あぁ、そうなんだよ。できない」
まぁとどのつまりは、こんな状況でもつい口角が上がってしまうほどハンジも大概イカれている、ということだ。
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
