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《うおおおおぉぉぉぉ！！！》
そして再び雄叫びが聞こえたかと思えば、エレンがいた場所から、巨大なんて言葉じゃ言い表せないほど大きな何かが形成されていった。
それは骨の標本のような姿、と言えばいいのだろうか。とにかく得体の知れない何かが出現し、ジャンはただ恐怖にその目を離せなくなっていた。
その巨大な何かと共に歩みを始めた超大型巨人たち。その歩みで地面が絶え間なく揺れ、この揺れにジャン、コニー、そしてユーリは同じ家の屋根の上に退避した。
「なんだ、あれ………。デカすぎ、だろ……」
「……………っ」
「っ……………」
コニーが思ったままに零すが、ジャンの耳にもユーリにも、この激しい轟音に掻き消されてその呟きは届かない。ただそれがエレンのいた場所から出現したように見えたことが、何よりも恐ろしかった。
「やったのか…、エレンが……」
ジャンも思わず心の声が口をつく。
状況判断に長けていたとしてもこの状況で理解できたことは一つ。
エレンが、始祖の力を掌握した。
「いや…、でもこんなにっ……」
ジャンは必死で頭を回した。
地鳴らしを真っ先に発動したということは、エレンは味方なのか…？いや、でもそうだとしてもだ。世界に威力を見せつけるだけなら、残ったマーレ連合軍を踏み潰すだけなら、こんなに巨人はいらねぇだろ。それなのに……っ。
「な、んで…、……ウォール・マリアの壁まで、壊れてんだよ……っ」
砦のさらに向こう側。今まで壁しか見えなかったはずの景色が、視界が開け遠くの山までその姿を現していた。
「ジャン！！」
「っ、！」
ユーリの声に我に帰る。
「なあ…、これ……っ、俺がバカだからわけ分かんねぇ、とかじゃ…、ねぇよな…っ」
コニーが崩壊した壁の方を、目を見開いて固まっている。それに答えようとジャンが口を開きかけたその時——。ジャンは確かにエレンの声が聞こえたと思った。そしてどこか異空間に引き込まれたとも。
「っ、なんだっ」
すぐさまあたりを見回すも、変わらない街並みとコニー、ユーリの顔。
だが、次の瞬間それは確信に変わった。
《全てのユミルの民に告ぐ》
一つ瞬きをした瞬間、景色が変わった。
頭上には満点の星空、足元は掬われそうなほど柔らかな砂、そして中央には不思議な光を放つ木のような何か——。
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
