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「クッソ！近づけねぇ！！」
「ジャン！後ろ！！」
「っ、！」
エレンを援護しようにも、マーレ兵が邪魔でさっきから一進一退を繰り返していたが、今度は巨人が行く手を阻む。屋根の上にいたマーレ兵たちは格好の餌食だ。
ジャンは後ろに迫っていた巨人を、ガスを吹かして避け、そのまま項に刃を立てた。久しぶりの対巨人戦だというのに、手に残る感触に懐かしさは愚か久しぶりの感覚もない。
「ジャン！」
一際高い屋根の上にいるユーリに呼ばれ、ジャンはすぐに合流した。
「エレンが巨人の中から出てきた。ジークと接触を果たすまで鎧を近づけさせない。コニーにもそう伝えてくれ」
「はい。…あの、ユーリさん、」
「大丈夫。どう助けるかは、ひとまずこの危機を乗り越えてから考えよう」
「…はいっ」
すぐに飛び立っていくユーリの背中。
ユーリは何をとは言わなかったが、誰のことを指しているのかは分かる。みんな、心に無理をしてそれでも戦っているのだ。
「コニー！」
ジャンはすぐにコニーに作戦を伝え、ユーリの後を追った。
「……そういうこと、だよな？」
恐る恐る窺うように尋ねてきたコニーも、自分の見当違いだと思いたいのだろう。
こんな状況じゃなけりゃ、今すぐ投げ出したい程にはジャンも限界だった。それでも立ち上がる背中に、折れてる場合じゃないと自分も奮い立つ。そう教えてくれた背中はもう——。そこまで考えて、ジャンは考えるのをやめた。
それを言い切ったら、断定したら、本当に折れそうだ。
「っ………。今は考えんな。死ぬぞ」
「あ、あぁ…。とにかく、今はエレンの援護だよな。うん」
コニーに適当に相槌を打ちながら、ジャンは壁の方を見やった。そこではアルミンとミカサが車力相手に飛び回っている。風に靡く短い黒髪をほんの少しだけ見つめてから、鎧へ目を戻した。
「行くぞ」
「おう」
ジャンは託された雷槍を装備したグリップを強く握りしめ、目の前の鎧を睨みつけた。こいつだって元は同期だが、もう考えるのはやめた。
巨人の体から出てきたエレンはジークの方へ駆け出している。それを阻止しようと伸びている巨大な腕に、ジャンは雷槍を打ち込んだ。
その時だった。
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
