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「お、おい……。獣が、落ちて、くぞ…っ」
コニーの声にジャンも顔を歪ませる。視界の中で獣の巨体がゆっくりと前へ傾いていた。大きな地揺れと衝撃音が響き、土煙が晴れたその先で獣がうつ伏せになって倒れていた。
一度歩みを止めたエレンが再び獣へと歩み始め、鎧がそれを止めようと後を追う。ただ屋根の上から身を潜めて見ていることしかできないことに兵士たちは奥歯を噛み締めた。
「殺した、のか…？」
ユーリが目を凝らしながら呟くように言う。それに答えたアルミンの声は恐ろしいと言わんばかりに震えていた。
「いや、まずい……っ」
「何が——」
「もしまだジークに息があって…、余力が残っていたとしたら…っ」
「っ…………」
「今が、叫び時だ…っ」
皆が息を呑んだ次の瞬間、再び砲撃音が響いた。
一体何だと再度エレンの方へ目を向けると、エレンが膝をついていた。その射線を辿れば、マーレ強襲時にも苦戦した車力の重機関銃がエレンに照準を定めて銃口を向けていた。
「っ…、でも今は…っ。車力の巨人だ。まず彼女を何とかしないとっ」
「アルミン！！」
ミカサが咄嗟にアルミンの身を伏せさせる。マーレ兵に気づかれ、銃声がこちらに向かっていた。即座にコニーが家の中に雷槍を打ち込んだ。
「家の中も敵だらけだ！！」
「退がるぞ！こっちはダメだ！！」
ジャンが先に戦況を確認しに行ったユーリと合流する。すぐにアルミンたちも追いついた。
「ユーリさんっ、」
「とにかく今は可能性よりもこの状況を何とかしよう。まずマーレ兵だ。銃がある以上真正面から突っ込んでも無駄死にだ。敵の背後から回り込む！」
ユーリはそう言いながら、地上に目線を落とす。そこではピクシスが先導して駐屯兵や憲兵たちが馬で駆けながら地上からマーレ兵を撃っていた。
「司令たちが地上で注意を引いている間に、俺たちは背後から雷槍をぶち込む。獣はまだ動けないみたいだし、その間に減らせるだけ減らそう！」
「「「了解っ！！」」」
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
