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屋上へ出るとそこは、まさに火の海だった。
「……シガンシナ区の門が、塞がれた」
まるで四年前のデジャブかのような光景に、ジャンが小さく呟くと、この場に似合わぬほど弾んだ声が彼らの背中から聞こえた。
「ジークが船を落としました…っ！」
「っ……、イェレナ…っ」
ユーリが深く眉間に皺を寄せる先には、塀の出っ張りの上に立ち両手を広げるイェレナの後ろ姿があった。
「歴史が変わる瞬間は、もう間もなくです…！」
向こうでは、獣の巨人が壁の上で腕を振りかぶっている。呆然とそれを見つめる間にも、鎧がエレンに向かって猛突進していく——が、獣の投石によって防がれた。
「えぇっと……、今助けを必要としているのは、ライナーの方かな……？」
少々拍子抜けしそうな発言だが、コニーは至って真面目である。
ただこの光景だけで裏付けされてしまった事実に気づいたジャンは、思わず一歩後ろに下がった。
「なんで…っ、ジークがここにっ…。リヴァイ兵長が奴に自由を与えるはずがねぇ…っ！」
ユーリが一歩足を前に踏み出してイェレナに怒鳴った。
「おい！！兵長とハンジさんは——！」
「だから先ほども申し上げたでしょう」
ユーリの声に被せて言うイェレナの声は低く、こちらを振り向きさえしない。
「——ジークに敗れ、命を落としました。彼はエレンとの約束通りの時間に、約束の場所に現れました」
最後には横目で流し見るように笑ったイェレナに、流石のコニーも顔を引き攣らせた。
「そんなバカなっ！」
皆の脳裏で金糸の髪がふわりと靡いた。未だ地下で一人果報を待つ彼女の、泣きそうなほど安心させてくれたあの笑みが崩れる瞬間が——。
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
