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階段を駆け上がりながら、ミカサは事態を把握しておこうとアルミンに尋ねた。
「エレンが真意を隠しているとして、私たちを突き放すのはどうしてなの。……私のことが嫌いって、なんでそんなこと、エレンは言うの」
「それは……」
アルミンは一段先を行くミカサを見上げ、少し目線を外した。その脳裏には、三年前の真っ青なあの光景が広がっていた。
「…少なくともミカサがよく頭を痛そうにしてたことなんて、エレンも僕も昔から知ってた。嘘を最もらしくするために利用した。無理やりついた嘘だからね。エレンに全て終わった後で聞いてみたらいい」
「……うん」
そうだ、今は気にするのはよそう。
ミカサは小さく頷き、まだまだ続く階段の先を見上げた。
イェーガー派は訓練兵まで取り込んだのか、階段を登り切った先で足止めを食らいそうになった。だがジャンがその目つきの悪さで言いくるめ、全て牢を開錠するよう言い渡した。
やっとピクシスと合流するも、何ということか、彼の腕にもあの黒い布が巻かれていた。
「そんな…、司令まで……」
「ん？他にも飲んだくれの
まだ知らないピクシスがそうジャンに尋ねる。ジャンは目を伏せ、奥歯を強く噛み締めて言った。
「ルアナ、さんが……っ」
「っ！……そうか。彼女にも奴らの息がかかっておったか…」
本当に残念そうにピクシスも目線を下げる。が、ここで項垂れても仕方がない。ピクシスはポンとジャンの肩を一つ叩いた。
「だが彼女が、君たちをここに送り込んだんじゃな」
「…はい」
「ならば、やることは一つじゃ。せめて自力で立つことのできるわしらが戦わない理由などなかろう」
そう言ってピクシスは広間の壇上へ上がっていった。
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
