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「エルディア人が子供を作れなくなることをエレンが望んでるって、本気でそう思ったの？」
アルミンの問いかけに異を唱える者はいない。
「……確かに奴らしくないとは思ったが、ありえないことだ、とまでは……——」
「ありえないだろ！あのエレンだよ？」
「じゃあなんでジークやイェレナに逆らわないんだよ！」
「逆らわなくていいからだよ！」
アルミンが声を張った。
「最終的に始祖の力をどう使うかはエレン次第だ。エレンはイェレナに話を持ちかけられた時からそうするしかなかった。断らなくたって、兵団をこんな風に支配したんだ。断ればイェレナはどんな手段を使ったか分からない…！だが、承諾したと見せて自分は味方だと思い込ませることができたなら！地鳴らしでこの島を守ることができる！パラディ島は今後50年は誰にも手出しされない！」
声高らかに言いつつも、アルミンは拳を強く握りしめた。
そもそも、こんな事態にならないようにとマーレへ渡ったり、義勇兵と仲を深めていたはずだ。それが結局、最後は地鳴らしに頼るしかない現実。
いつもこうだ。はじめから決まっているかのように、こちらに選択の余地はない。それはここにいる皆が分かっていることだ。それでも言葉を失わずにはいられない。
でもこういう時、皆が立ち尽くし、どうにもできなくなりそうな時、そっと背中を押してくれる温かい手がある。
「みんなは、どうしたいの」
寄り添ってくれる柔らかい声がある。
「何を、信じたい？」
手を差し伸べるようにスッと耳に入ったその声は、彼らの背中から聞こえてきた。
皆が振り返ると、ルアナがいつもの目尻を垂らした優しい笑みで、そっと彼らを見上げていた。
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
