9 -Older Brother and Younger Brother- ページ10
叫びの範囲から出る。
いくらジークによって生み出された巨人であっても条件は同じだ。巨人化を回避するにはそれしかない。
獣の叫びで巨人になった者たちは、ジークと座標を通じて繋がる。ジークはその者を手中にし、巨人になった者が逃れられることはない。それは�牋�魔の巨人�瓩箸椴祿阿任呂覆ぁ�
自我が保たれるとはいえど、ジークの命令から免れることはないのである。
「ん"っ、！！」
「ぐはっ——！」
——ないと、思っていた。
『お前は生きて、何がしたい…！』
「っ、！！」
「う"っ…」
『俺は誓った！！』
「っ………」
彼女は頬の血を拭った。
『お前のために生きると！！！誓った！！』
「んっ……！」
「おいあそこだ！撃てぇ！！」
なぜ抗えたのか、わからない。ただどこかで何かが外れる音を聞いたような気がする。
「ん"んっ！！」
枷が外れるような、カチリと鍵が開くような、そんな音。目に見えるものが微かに色づき始め、五感を僅かに感じ取るようになったのもその時だ。ただ無性に、小さな影に安堵した。
不思議と恐怖は感じなかった。感じられないのではなく、感じなかった。熱も色も今は少しだけわかる。さっきも、腹が立った。何かに必死になりかけた。不快ではなかった。
だから——。
《うおおおおぉお〜〜〜！！！》
だから、受け入れる。
自然と足が止まった。
体の奥底から細胞が騒ぐ気配がする。そっと目を閉じた。
「………………」
刹那、その頭上に金色の雷が落ちた。
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ふゆ(プロフ) - めっちゃ引き込まれるお話ですね！！！ほんとに更新が楽しみです！ (12月2日 0時) (
レス) @page38 id: 484893ce06 (このIDを非表示/違反報告)
せい - 最近イッキミしたもので！最高しか言えません！！応援します！ (11月28日 4時) (レス) id: 9598d06351 (このIDを非表示/違反報告)
あい - とってもおもしろくて一つの物語として楽しんでいます。続きのお話が楽しみです！ (11月22日 19時) (レス) @page32 id: fbec67f27a (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ドキドキしながら読ませてもらいました。作者様のペースで良いのでこれからのお話も楽しみに待っています！！ (11月22日 17時) (レス) id: c807065baf (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 更新待ってます！！頑張ってください！！ (11月12日 17時) (レス) id: 2973651174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月1日 8時
