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「っ、ルアナ副団長！！」
「…！」
そう叫ぶや否や、ユーリが飛び出すと同時に雷槍が三本同時に放たれる。ユーリは一直線に彼女の巨人の体にアンカーを刺し、ガスを吹かした。
左右で巨人が三体、鈍い音を立てて地面に倒れ込んだ。
「副団長！」
ユーリが彼女に駆け寄ったと同時に、彼女の腕がスポンと抜ける。ユーリは彼女を脇の下から引っ張り上げ、片手で抱き抱えるようにして巨体から引き離した。
「副団長、お怪我は！」
「……ない。あと私は副団長じゃない」
「…とにかく一旦離れましょう！」
ユーリの腕の中で、彼女は身じろぎ一つしない。ユーリが味方だと判別したのだろうか。ハンジの話では、彼女は四年以上前の記憶がないと聞いている。
それにしても熱い。腕に触れる彼女の体は人の体温というには随分高い。やはりこれも巨人の力のせいなのだろうか。
ユーリは近場の屋根に降り立ち、彼女を座らせた。
「副団長、」
「私は平気。怪我もない——」
「まずい…、巨人が集まってきやがった」
微かにジャンの声が風に乗って聞こえてきた。彼女はスッと顔を上げた。
「ユーリ、あの3人を呼び戻して。この状況をなんとかする」
「え……、あ、はいっ」
危うく躓きかけながら、ユーリはジャンたちを呼びにもう一度立体機動で飛び立った。三人を回収しながら、ユーリの頭ではぐるぐると思考が巡っていた。
さっき副団長と呼んだ時、彼女は驚いたように顔を上げていた。副団長という呼び名、というよりかはやっと見つけたというような顔つきだった。加えて間違いなくユーリの名前を知っている。
一体何が起きている。彼女は記憶がないのではなかったのか。一ヶ月前、リヴァイと顔を合わせても眉一つ動かさなかった彼女に一体……。
考えたところで答えが出ないのはわかりきっている。彼女のことだ、聞けばちゃんと答えをくれるはずだ。ユーリは混乱する思考をどうにか抑え、彼女と再び合流した。
「ルアナさん、！」
「……………」
彼女は立体機動装置を触っていた。エレン同様、立体機動装置は巨人化しても無事らしい。
短い点検が終わると、彼女は四人を見上げた。
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ふゆ(プロフ) - めっちゃ引き込まれるお話ですね！！！ほんとに更新が楽しみです！ (12月2日 0時) (
レス) @page38 id: 484893ce06 (このIDを非表示/違反報告)
せい - 最近イッキミしたもので！最高しか言えません！！応援します！ (11月28日 4時) (レス) id: 9598d06351 (このIDを非表示/違反報告)
あい - とってもおもしろくて一つの物語として楽しんでいます。続きのお話が楽しみです！ (11月22日 19時) (レス) @page32 id: fbec67f27a (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ドキドキしながら読ませてもらいました。作者様のペースで良いのでこれからのお話も楽しみに待っています！！ (11月22日 17時) (レス) id: c807065baf (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 更新待ってます！！頑張ってください！！ (11月12日 17時) (レス) id: 2973651174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月1日 8時
