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その頃、ジャンたちは捕らえたマーレの少年兵をどうするか揉めていた。
コニーがラガコ村の母親に食わせると言い張り、最終的に彼を連れ去ってしまったが、それを追うわけにはいかなかった。
「マズいぞ…。巨人をなんとかしねぇと」
マーレ兵を食い尽くした巨人が狙いをつけ始めている。始祖の力を手にし地鳴らしを発動させたというのに、エレンは無垢の巨人を操れないのか。しかし悠長に内実を突き止めている時間はない。
なんてったって、
「この島に壁は、もうねぇんだぞ…っ」
「
「「「了解っ」」」
一足先に飛び立ったユーリに続き、ジャン、アルミン、ミカサも後に続く。
視界の向こうに見える砦には巨人が集まっている。中には義勇兵と、運悪く居合わせた訓練兵が多く立てこもっているはずだ。巨人は人が密集する場所に集まる習性がある。
「一体ずつ殺っていくしかないか…っ」
「ユーリさん、二手に分かれて兵士を回収しましょう。あの数となれば、できるだけ多くの手が必要です」
「…そうだな。アルミンとジャンで片っ端から兵士を集めてくれ。俺は巨人を倒して砦まで道を作る。ミカサ、手伝ってくれるか」
「はい」
砦と壁の中腹で彼らは二手に分かれた。ミカサが先行し、ユーリが援護しながら砦までの巨人を一掃していくのを視界の片隅で捉えながら、ジャンは意を決して声を張り上げた。
「生き残りの兵はいるか！」
過ぎていく建物の窓に兵士の姿がちらほらと見えた。その全てがイェーガー派の兵士で、息絶えているか怯えて蹲っているかのどちらかだった。
「全員砦の最上階へ移動しろ！そこに巨人を集めて叩く！！ありったけの雷槍を運べ！俺たちで何とかする！！ここの巨人を
ジャンの一声で、固まっていた兵士たちがぞろぞろと腰を上げ始めた。眼下で武器を運ぶ兵の影を確認し、ジャンはアルミンに目配せして直接砦へ向かった。
ユーリとミカサのおかげで、砦までの一本道に巨人はいない。これなら体力ギリギリの者でもなんとか砦に辿り着ける。
後ろに兵士が続いているのを横目で確認した二人は、そのまま高度をあげて砦の最上階を目指した。
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ふゆ(プロフ) - めっちゃ引き込まれるお話ですね！！！ほんとに更新が楽しみです！ (12月2日 0時) (
レス) @page38 id: 484893ce06 (このIDを非表示/違反報告)
せい - 最近イッキミしたもので！最高しか言えません！！応援します！ (11月28日 4時) (レス) id: 9598d06351 (このIDを非表示/違反報告)
あい - とってもおもしろくて一つの物語として楽しんでいます。続きのお話が楽しみです！ (11月22日 19時) (レス) @page32 id: fbec67f27a (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - ドキドキしながら読ませてもらいました。作者様のペースで良いのでこれからのお話も楽しみに待っています！！ (11月22日 17時) (レス) id: c807065baf (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 更新待ってます！！頑張ってください！！ (11月12日 17時) (レス) id: 2973651174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月1日 8時
