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「お前の読み通りだ、ハンジ」
ウォール・マリアより外の大地を隊列を組んで駆ける馬と兵。その前方にリヴァイとハンジの姿はあった。
「ウォール・マリア内に入っていた巨人がほとんどだった。俺たちは奴らを1年でほぼ淘汰しちまったらしい」
1年前からは考えられないほど、穏やかで静かな壁外調査。
そもそも巨人と遭遇すること自体が稀だった。だからといって緊張感が無いわけではない。現にリヴァイもハンジも、その表情は固い。
「そんじゃ予定通り、目的の場所を目指そう」
「あぁ。」
去年ウォール・マリアを奪還したことはただの通過点に過ぎない。常に壁の外へと世界を望んでいた彼らにとって、真の目的は壁の向こう側を見に行くこと。
つまり、今まさに夢が叶おうとしているのだ。
だがその割に皆強張った面持ちで先を見つめている。その先に自由が広がっていると信じていた頃はどんなに良かっただろうか。自由ではなく敵だらけだと知ってしまった今、その心境を言葉に表すのは難しい。
だが、どれほど彼らが迷ってもそれはそこにあるらしい。潮風が鼻を掠め、カモメが頭上で羽を伸ばし鳴いている。足元は草地から砂へと変わり、馬が駆ける度に砂ぼこりが舞う。
何もかもが初めて見る景色だった。
「近いな」
「あぁ」
ハンジに短く答えながら、リヴァイは手綱を握りしめた。
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あかまる(プロフ) - 素敵な作品で終盤はずっと泣いてました…。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございます。 (12月31日 10時) (
レス) @page32 id: eb52eba48a (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 最後めちゃくちゃ泣きました。面白かったです！！ (9月8日 23時) (レス) @page33 id: d425432768 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました…… (2023年4月3日 0時) (レス) @page32 id: f171f4e286 (このIDを非表示/違反報告)
かりおすとろ(プロフ) - 細かいキャラ設定、原作への忠実さ、どれも素晴らしく、キャラクター・作品への愛が非常に伝わってきました。とても素人は思えぬ構成とキャラ設定、まるで公式作品を読んでいるようでした。結末も原作らしくて好きです。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2023年3月31日 23時) (レス) id: 33ef6f580f (このIDを非表示/違反報告)
輝音翔(プロフ) - この作品何回も読み返すぐらい好きでまさかの続編ですか。ありがとうございます！とても素敵な作品の続きが見れるなんて… 応援してます！頑張ってください！ (2023年3月22日 20時) (レス) id: 0627dd355a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2022年9月10日 8時
