スネイプの恨み ページ7
ハリーもマリーも、ロンとハーマイオニーの友情はこれまでかと思ってしまったほど、今回は互いにカンカンになっていた。
これに関しては口を出さない方がいいと本能的に感じた双子は、無理に仲直りさせようとはしなかった。
無事ファイアボルトが戻ってきて、クイディッチにもまた打ち込めるようになり、この間のグリフィンドール対レイブンクローの試合はグリフィンドールの圧勝に終わった。次はいよいよクイディッチ
イースター休暇の直前、ハグリッドから手紙が届いた。
『俺たちが負けた。バックビークはホグワーツに連れて帰るのを許された。処刑日はこれから決まる。ビーキーはロンドンを楽しんだ。お前さんたちが俺たちのために色々助けてくれたことは忘れねぇ。ハグリッドより』
この知らせによって、ロンとハーマイオニーの冷戦は終結した。
シリウス・ブラックの件で城の警備も一層厳しくなっていたため、週末の昼間にやっとハグリッドのもとを訪ねることができた。
ハーマイオニー「どうだったの？聴聞会は」
ハグリッド「あぁ。まずは委員会の面々が問題について順番に喋って……、で、俺も言い分を言ったさ。『バックビークはいつもいい子で悪さなんぞしません』ってな。そしたらルシウス・マルフォイの奴が立ち上がって、『バックビークは凶暴だ。目が合っただけで殺される』とぬかした」
四人は少しでも気晴らしになったらと、小屋に引きこもっていたハグリッドを湖まで連れ出していた。その浅瀬で、ハグリッドは石投げをしながら話を続けた。
ハグリッド「ルシウスめ、最悪の処分を求めたよ」
ロン「ハグリッド、クビなの？」
ハグリッド「いや、俺じゃねぇ…。バックビークが死刑になるんだ！！」
ハグリッドは涙を浮かべながら、石を湖面に叩きつけた。
四人とも、ハグリッドを慰める言葉が思いつかなかった。
マリー「その、処刑日はいつなの…？」
マリーは恐る恐るハグリッドに尋ねた。
ハグリッド「あ、あぁ…。六月だ。んだが、もうお前さんらにできることは何もねぇ。告訴も負けたんだ。お前さんらは自分のやんなきゃなんねぇことをやっとくれ」
そう言って、ハグリッドは大きな背中を震わせながら小屋に戻っていった。
ロン「さすがに可哀想になってきた」
ハーマイオニー「ハグリッドにとっては可愛いペットだもの」
ハリー「通りでマルフォイの奴、最近上機嫌だったわけだ」
マリー「親が嫌なら子も子ね」
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akithin.(プロフ) - 凄く面白くて作品にのめり込んでしまいました！更新楽しみに待ってます！ (4月7日 19時) (
レス) id: 99ff633255 (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - 本当に大好きな作品です…！！思わず一気読みしてしまいました！！これからの展開が楽しみです…！無理をせずに更新お待ちしております…！ (1月4日 18時) (レス) id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - まってます！ (10月8日 12時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 続き待ってます！ (9月12日 19時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
あーむ(プロフ) - 初めまして。もう更新はされないのでしょうか…？更新待っております。 (2022年7月15日 23時) (レス) id: bdae7c5760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2021年5月20日 1時
