# ページ15
ハリーとハーマイオニーがロンが消えた方へ手を伸ばす後ろで、マリーは思いきり「暴れ柳」に投げ飛ばされた。
マリー「うわっ！」
ドサッと尻もちをつくように、地面に投げ出される。
ハリー「マリー！」
ハーマイオニー「わっ！」
マリーの声に振り返った二人も、マリーとは反対方向へ投げ飛ばされてしまった。
マリー「大丈夫？！」
ハリー「あぁ！マリーは？！」
マリー「平気！」
ハーマイオニー「ハリー、眼鏡！――って、伏せて！！」
マリーはゆっくりと立ち上がり、「暴れ柳」を見上げ、目を凝らして向こうを見た。ハリーとハーマイオニーが「暴れ柳」に捕まり、宙を飛んでいる。
マリー「わっ、あぶな」
マリーの方に伸びてきた枝を間一髪で避ける。
どうしたら…。何か、「
そういえば、とマリーの脳裏に去年の記憶がよぎる。確か、ロックハートの授業でハーマイオニーが教室を暴れまわるピクシーにかけていたっけ。
マリーはすっと杖を取り出し、「暴れ柳」に向けた。
マリー「イモビラス！！」
対象物の動きを止める、�倏�り術�瓩澄�
ハーマイオニーに助けられたな、とほっと胸を撫でおろしたのもつかの間――。
ハリー「アイタッ！」
ハーマイオニー「わっ…！」
いきなり「暴れ柳」の動きが止まった反動で、宙を飛んでいたハリーとハーマイオニーがドサリと落ちてきた。マリーは急いで駆け寄り、二人の身体を起こした。
マリー「ご、ごめん…！そこまで考えてなかった……」
ハリー「いや、大丈夫。ありがとう、助かったよ」
ハーマイオニー「マリー、お見事だわ。さ、早く行きましょ」
ハリーとハーマイオニーの頬にはかすり傷ができていた。幸い、落ちた時に怪我はなかったようで、三人はロンが消えていった穴へ身体を滑り込ませた。
狭い土のトンネルの傾斜を底まで滑り降りると、その先は真っ暗闇だった。
マリー「ルーモス」
ハーマイオニー「どこに繋がってると思う？」
ハリー「きっと
ハリーはあそこを説明することなく、前に進んでいく。その後ろをマリー、ハーマイオニーが続く。ハーマイオニーは震えながらマリーの腕に抱きついて歩いていた。
遠くからロンの唸り声が聞こえる。ハーマイオニーは何かに気づき、ぎゅっとマリーの腕を掴む手が力んだ。
ハーマイオニー「ここ、『叫びの屋敷』？」
マリー「ハーマイオニー、止まらないで。行きましょ」
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akithin.(プロフ) - 凄く面白くて作品にのめり込んでしまいました！更新楽しみに待ってます！ (4月7日 19時) (
レス) id: 99ff633255 (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - 本当に大好きな作品です…！！思わず一気読みしてしまいました！！これからの展開が楽しみです…！無理をせずに更新お待ちしております…！ (1月4日 18時) (レス) id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - まってます！ (10月8日 12時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 続き待ってます！ (9月12日 19時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
あーむ(プロフ) - 初めまして。もう更新はされないのでしょうか…？更新待っております。 (2022年7月15日 23時) (レス) id: bdae7c5760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2021年5月20日 1時
