炎の雷 ページ1
シリウス・ブラックが父親の親友で、双子の名付け親。
それだけで十分頭はいっぱいなのに、クリスマス直前、シャウンがハグリッドからの一通の手紙を運んできた。
『バックビークが危険生物処理委員会にかけられることになった。四月だ。お前さんらには伝えとこうと思ってな。俺はダイジョブだ。心配かけてすまんな』
マリーはすぐにハリー、ロン、ハーマイオニーにそれを見せた。
ロン「とりあえずハグリッドは無罪ってこと？」
マリー「たぶん」
ハーマイオニー「バックビークが安全だって証明できれば、きっと完全無実になるわ」
ハリー「でも、マルフォイの父親が絡んでるんだよね？」
マリー「あんまり状況は良くないわね」
いつものように、ハーマイオニーは図書館でヒップグリフについての事件を調べ始め、マリーもそれに付き合った。無心で書物をあさっている時間は、様々なしがらみから少しだけ解放されるのだ。
そうこうするうちに、城はあっという間にクリスマス一色に染まり始め、色んなことがありすぎて頭がパンパンだった双子も、クリスマス・イブの宴の時間は全てを忘れてご馳走を楽しんだ。
クリスマスの朝、これも例年通りみんなより一足遅れてマリーが談話室に降りると、すでにハリー、ロン、ハーマイオニーがプレゼントを開けていた。が、何か様子がおかしい。
マリーはあくびをしながら、三人のもとへと近づいた。
マリー「いったい、何事なの…？」
ロン「マリー！やっと起きてきた！コレ見ろよ！」
ロンがずいっと目の前に出したのは、新品ピカピカの箒だった。しかもそれは――。
マリー「こ、これって、ファイアボルト？」
世界最高級の箒「炎の
ハリーも同じものを手に目を輝かせている。眠気が抜けていなかったマリーも、すっかり目が覚めていた。
マリー「え、一体誰が……」
マリーがロンからファイアボルトを受け取ろうとしたとき、その間にハーマイオニーが割り込んでそれを阻止した。
ロン「おい！何すんだハーマイオニー！これはマリーに来たプレゼントだぞ！」
ハーマイオニー「いい加減にしてちょうだい！送り主が分からない高級なものに、易々と乗るもんじゃないわ！」
ロン「だからって！ほら、マリー、いいから乗ってみろよ！んで、後で僕も乗ってもいい？」
ハーマイオニー「ダメよ！絶対にその箒に乗っちゃダメ！」
クリスマスだというのに、空気は最悪だった。
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akithin.(プロフ) - 凄く面白くて作品にのめり込んでしまいました！更新楽しみに待ってます！ (4月7日 19時) (
レス) id: 99ff633255 (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - 本当に大好きな作品です…！！思わず一気読みしてしまいました！！これからの展開が楽しみです…！無理をせずに更新お待ちしております…！ (1月4日 18時) (レス) id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - まってます！ (10月8日 12時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 続き待ってます！ (9月12日 19時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
あーむ(プロフ) - 初めまして。もう更新はされないのでしょうか…？更新待っております。 (2022年7月15日 23時) (レス) id: bdae7c5760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2021年5月20日 1時
