8 -The Transformation Of...- ページ10
「全員注目！！」
地上に出て数日後、俺は奴らが着ているものと同じ兵服に身を包み、調査兵団の本部へと連れてこられていた。
目の前には奴らが、同じ服を着て、同じ姿勢で俺たちを見上げている。
「今日から我々と共に戦う三人を紹介する」
俺たちの隣で指揮を執るこの男は、地下街の時には見なかった顔だ。そして、嫌でも名前を覚えてしまったエルヴィン、ルアナ、ミケらは他の兵士たちに混ざっている。
「お前たち、皆へ挨拶しろ」
何で命令されなければならない、という気持ちは隠しきれねぇ。
「………リヴァイだ」
そうぶっきらぼうに言い捨てると、目の前の奴らは驚いたように目を見開いたのが分かった。
こいつらは、何でもかんでも規則通り、みんな同じが気持ち悪くねぇのか。どいつもこいつも姿勢よく見上げやがって。
「イザベル・マグノリア。よろしく頼むぜ！」
「ファーラン・チャーチ、…です」
お前ら、よく愛想ふりまけるな。まぁ、俺に愛想なぞ無縁にも程があるが。
「リヴァイはルアナの分隊、マグノリアとチャーチはフラゴンの分隊に入る。ルアナ、フラゴン、頼んだぞ」
「はっ、」
――あ？
「おい、どうして俺だけ別なんだ」
俺は大勢の前ということを忘れ、隣に立つ男に問いかけた。
「おい、リヴァイ…！」
もめ事を起こすなと言わんばかりの目で俺を見るファーラン。
だが、納得いかないものは納得がいかない。
「リヴァイ、お前はまずその口のきき方から直してもらえ」
結局、俺だけ違う隊に入れられた理由は分からないまま、次の話に進んでしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 553人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
p(プロフ) - 一気にここまで読みました！読んでいてめちゃめちゃおもいろい！止まりませんでした！続きとっても楽しみにしてます！ (2021年9月4日 18時) (
レス) id: cd4b92f726 (このIDを非表示/違反報告)
シエル先生 - 胸がドキドキするリヴァイの小説を読めてとても楽しいです更新頑張ってください (2021年8月18日 2時) (レス) id: 7d890425dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんこもち
| 作成日時：2021年8月6日 12時
