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「ミケ、」
「はいよ」
女は、俺に逃げる隙を与えることなく、ミケと呼ばれた男と代わった。そいつに後ろで手を縛られる。
「分隊長！ご無事ですか！！」
「放せっ、この！」
「無駄に暴れるな、イザベル」
その向こうから、こいつの部下であろう調査兵に捕まったファーランとイザベルが連れられていた。
「うん、二人ともご苦労さま」
のちに、その二人がレイ・シュナイダーとリン・シュナイダーであることを知った。
「ルアナ、どうだ」
「あぁ、エルヴィン。うん、とりあえず捕獲成功」
その女は、ルアナと言うらしい。
こいつをそう呼んだのは、どこから来たのか、また別の長身の男。ここにいる誰よりもガタイが良い。この男がこの中のトップであること、そして俺たちのターゲットであることは、一目見てわかった。
「さてと。いくつか質問させてもらう」
どうやら、尋問はその金髪野郎が行うようだ。正直、女に尋問された方がましだと思った――これもすぐに、勘違いだったと気づくことになる。
「これを、どこで手にいれた？」
このエルヴィンとかいう男を出し抜ける可能性は、一�个盡�いだせない。
「…………」
「立体機動の腕も見事だった。あれは誰に教わった？」
どこから見ていたんだ。
本当にこの男は見てくれ以上に計り知れない。
「…………」
「お前がリーダーだな？兵団で訓練を受けたことがあるのか？」
あぁ、こいつの方がもっと嫌だ。
嫌悪感丸出しの顔で金髪野郎を見上げる。
「……どうやって私たちを殺して逃げてやろうか、といった顔だな」
ほらな。全てお見通しだ。
それでも、口は割らない。俺たちだって、だてにこんなところで生きちゃいねぇんだ。
俺に話す気がないと分かったのか、エルヴィンは一つ息を吐いて、俺の後ろに控えていた女に目配せをした。
「できれば、手荒な真似はしたくないのだが……」
後ろにいたと思っていた女は、俺が気づいた時にはもう横にいて、俺の髪をがっと掴み上げていた。
「何しやがる！！」
イザベルが焦ったような声で叫んだ。
女はというと、一切の迷いなく、ナイフを俺の無防備になった喉元にあてた。
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p(プロフ) - 一気にここまで読みました！読んでいてめちゃめちゃおもいろい！止まりませんでした！続きとっても楽しみにしてます！ (2021年9月4日 18時) (
レス) id: cd4b92f726 (このIDを非表示/違反報告)
シエル先生 - 胸がドキドキするリヴァイの小説を読めてとても楽しいです更新頑張ってください (2021年8月18日 2時) (レス) id: 7d890425dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2021年8月6日 12時
