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「…ま、でもそれは私たちも同じね」
「え？」
「考えてみて、ハンジ。私たちは今まで、壁の外の巨人をどういう目で見てた？」
「っ……。確かに、私たちと同じ人間だったなんて数年前までは思いもしなかった……」
「そう。私たちだって初めは巨人のことを知ろうともせず、ただ自由を奪うからって散々殺してきた。彼らが同胞とも知らずに——。そういうことなのよ。分からないから、人は恐怖を抱く。理解できないから、排除しようとする」
「っ、！」
ルアナの言葉にハンジはハッと顔をあげる。ルアナは自分の言いたいことが伝わったと小さく口角を上げた。
「顔も見えない相手に、自分の弱点を教えるわけがないでしょう？」
忘れたとは言わせまい。
「……その通りだ。分からないものがあれば理解しに行けばいい。」
我々調査兵団が、諦めの悪い人間の集団であることを。
「ふふ、うん。」
ハンジが勢いよく立ち上がった。
「ルアナ——いや、クライスト司令。」
そしてスッと背筋を伸ばした。その表情は調査兵団の団長そのものだ。
「——調査兵団の、マーレ潜入の許可をいただきたい」
ルアナは小さく口角を上げた。
「ふふ。それこそ、我らが調査兵団ね。ハンジ団長」
「あぁ。」
窓の向こうで、太陽がギラリと一際輝きを増した。
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ああ - 今まで読んだ中で一位になるくらい面白かったです！ (9月9日 9時) (
レス) id: d425432768 (このIDを非表示/違反報告)
Kawamata0912(プロフ) - めっちゃ愛してます この作品を。ありがとうございます。 (5月6日 22時) (レス) id: ddf77202c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年5月6日 11時
