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応接室の中央に置かれた横長の机に向き合うようにして両国は顔を合わせた。
向かいにはキヨミ・アズマビトを真ん中にヒィズル国の特使が三人並び、こちらは上座に女王ヒストリア・レイスを控え、左からピクシス、ルアナと各組織のトップが並び、中央にミカサ、その隣をエレン、ハンジ、リヴァイが顔を連ねていた。
「本日は両国にとって歴史的な日です。この日を迎えられたのは、私たちを引き合わせてくれたジーク・イェーガーの存在が不可欠でした」
その恨めしい名前にリヴァイが小さく目を細める。ルアナも気を緩めば眉間に皺が寄りそうだ。
「私どもは彼と密会し、ミカサ様への取次を条件にある取り計らいに賛同しましたことを、報告させていただきます」
随分ともったいぶった言い方だ。
要はパラディ島にのみ眠っている希少な地下資源——氷爆石を産業として開拓し、傾いた自国を再建するという魂胆らしい。
それを貼り付けたような笑みを浮かべて「まだ埋蔵量も調査したわけではございませんのにねぇ」と笑うキヨミに、どこが私と同じタイプよ、とルアナは頭の中でハンジを小突いた。
私は金銀財宝を目当てに舌舐めずりなんかしたことないわ！
とにかく、そう思わず叫んでしまいそうになるくらいに、ルアナはこのキヨミ・アズマビトに不信感を抱いた。それは少し離れたミカサやハンジも同じようで、彼女たちも死んだ魚のような目をしている。
話には聞いていたが、アズマビトが金に目がないというのは間違いではないらしい。かといって交渉が上手くいくかは別問題だが、儲け話もなしにこの島に来る危険は侵さないという意思表示だろう。
各々がアズマビトの印象を心の中で毒づく中、ヒストリアがキヨミに問いかけた。
「それで、ジーク・イェーガーとの取り計らいとは一体なんでしょうか？」
「ご存知の通り、ジーク・イェーガーは秘策があると主張し、それにはヒィズルの介入が不可欠だとしています」
そこでキヨミがアズマビト側から提供された資料を見るよう促した。
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ああ - 今まで読んだ中で一位になるくらい面白かったです！ (9月9日 9時) (
レス) id: d425432768 (このIDを非表示/違反報告)
Kawamata0912(プロフ) - めっちゃ愛してます この作品を。ありがとうございます。 (5月6日 22時) (レス) id: ddf77202c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年5月6日 11時
