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「先の戦いで個性は花開いた。今や触れたもののみならず連なるものすべてを破壊する」
真っ白い何もない部屋でしゃがれた男の声が死柄木の鼓膜を揺らす
破壊の権化、そう呼ばれこの先何を望むかと問われた
その問いに意味はあるのだろうか
「そりゃくれるって言われたらいただくよ」
先の戦いに喜びを感じているが、死柄木自身はそこで己の限界を見た。進化はしてもそれは完璧ではない
「俺はもうヒーローを侮らない。持てる全てでオールマイトの残滓共を粉にする…次で最後にする」
そう話す死柄木に満足気に高笑いをする殻木
時に氏子と名乗り、他にも多くの使い捨ての名を持つAFOの右腕とも言うべき男
「世代を経るごとに混ざりより複雑により曖昧により膨張していく個性。容量の膨らむ速度に身体の進化が間に合わずいずれコントロールを失う」
殻木はその概念を"個性特異点"と呼んだ
容量に身体を適応させなければ人はいずれ立ちいかなくなる、と
「その話長くなる？」
「まるでクリスマス前の子どもじゃな？」
「そうさ、夢と希望に満ち溢れてんだよ」
そこまで考えて、ふと死柄木の脳裏に金の少年がチラついた
何故かは分からない。今までろくに思い出しもしなかったのに、ふと、彼の不透明に濁ったそれでいて綺麗な面立ちが頭に浮かんだ
「……あんたのその話、俺って今からその容量に合わせるために全部記憶なくすの？」
全部思い出したばっかなのに？
特に詳しく研究について知っているわけではない
けれど死柄木は知っていることがある
ニアハイエンド達を作るのに
「……それはお前さんを強化する上で必要ない方法じゃい。あれはあくまで脳無を作り出す為の生贄。彼のおかげでわしの仮説も随分立証できたわい。おかげでたくさんの我が子が進化の壁を超えた」
「ふぅん、俺は脳無共とは違う、と」
「無論、元はAFOの複数の個性を操るための容量の為の研究。奴らはその過程に出来た片手間じゃい」
言外に死柄木が記憶を失う必要はないと言う
ということはAはここに必要ないし今はいないということ
「……もう一度あれを見ときたかったな」
「なんか言ったか？」
「何も」
薄汚れたこの世の中で初めてと言ってもいい、綺麗だと思ったもの
闇蠢くゴミ溜めの中に咲く黄金の花
「……乗り越えた時、全てはお前の掌の上となる」
4ヶ月、長ぇな…と死柄木は口元に弧をえがいた
．
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みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
