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「はぁっ、はぁっ、はぁっ…！っ……！」
「オォイどうした氷叢！動きが鈍くなってきてるぞ！」
少し前に回原の特訓を笑ったことを今更ながらにAは後悔していた。息も整わぬうちに飛び乗った木を飛び越え次の木へと移る。そのすぐ後ろを赤い蔦のようなものが横切る。Aに発破をかけるように大声を出すのは担任のブラド。その操血の個性を遺憾無く発揮しAを捕らえんと縦横無尽に空を飛び回る
＿＿君は一度、死線を越えるといいにゃ
フリフリとしたスカートにくりんとした眼
爪を隠し可愛らしく丸められた猫を思わせる両手を突き出し告げられたのは、なんとも可愛らしくない恐ろしい一言だった
プッシーキャッツの一人、サーチの個性をもつラグドールは文字通りAを"見て"しばし首を傾げたのち名案とでも言うようにそう告げるとわざわざプロヒーローを2人宛がった
「よそ見してるな。俺の視界から外れない限り個性は使えないぞ」
「はっはっ……くそっ…」
A組担任イレイザーヘッド
「無計画にただ逃げ回ってるだけだと簡単に追い詰められるぞ！」
「っ！……」
B組担任 ブラド
目前に迫った岩肌に慌てて壁を蹴って方向転換する
左右にブラドの個性が通り過ぎ岩肌に傷をつける。それがもろに自身に当たったらと思うと暑いのに冷や汗が背を伝う。立ち込める土煙に身を潜ませ手のひらに意識を集中させ個性を発動させる。雑に小さな氷の塊を複数形成すると四方に撒き散らすように飛ばす
「出処にお前がいると知らせてるようなものだぞ、氷叢」
すぐ近くで相澤の声が聞こえ内心分かってるよ…と悪態をつく。言葉にするには息が切れすぎていてそれすらも億劫だった。口の中に血の味を感じる。それを無視して足元に作っていた別の氷塊を一気に暴発させてその氷塊の勢いのまま頭上に飛んだ
「ほぉ、やるな」
数mはあろう氷の柱が一瞬で聳え立ったことにブラドはひゅうと感心に口を鳴らす。氷柱を作り出した勢いを使って自身をその場から離脱させる荒業
一瞬の判断力と個性のコントロール
プロ2人(なかなかに手は抜いている)を相手にしてもなお粘り強く逃げ回れるスタミナ
「個性の扱いに長けすぎてるな」
「……そうだな」
ラグドールの言ったことは少し先をいきすぎていた感はある…死線を越えるというと危険なことのように感じるがプロヒーロー2人はそこに隠された意図を理解していた
．
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みけいぬこ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございますっ！！更新強化していこうと思ってて他の作品とは少し違う視点でいこうと思うのであたたかく見守っていただけますと嬉しいです！ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やばいめっちゃ好きです！！大好きです！これからも無理せずに更新頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2023年1月29日 10時) (レス) @page48 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！ここを楽しみにしてくれてる人がいて喜びに震えております！頑張ります！ (2022年12月7日 11時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page31 id: f9704de043 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 月の光さん» コメントありがとうございます！魔ってました( º^º; )修正致しました！ご指摘ありがとうございます！氷叢くんいつか混沌に巻き込まれていくのですがなるべく穏やかにがんばっていきます(*`･ω･)ゞ (2022年10月4日 22時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月3日 18時
