報告書No.51 ページ14
☆
『…と言ったところだ。さて三島、いや三島社長殿、私からの依頼を承っていただけますか?』
私からの話を聞いた皆は、
「ふむ…その依頼、承った」
社長らしく、キリッとした表情で告げる三島。
珍しい()
まぁ、
「…これから、宜しく頼むぞ?我が弟よ」
『…っは、いいだろう。…弟?』
ニッと笑いながら話しかけて来た三島。
案の定、巫山戯だした。何だ、弟って。
第一、私の方が ██。
「ふふっ」
「アハハ、確かに社長とダトレイさんは弟の様に見えマスネ」
「…っ!」
少し笑ってきたヴィヨン。
さらっと私が年下の様だと言う魯迅。
肩を震わせ笑いを堪える啄木。
それらを微笑ましそうに見守る他の社員。
先程までの緊張感がまるでなかったかの様だ。
こういう、場の切り替えの上手い所とか、三島のいい所だと思うのだが、拳骨は勘弁してほしい。
『…っはぁ。……兎も角、依頼は出来た訳だ。これから君らにはたっぷり
ヨコハマの被害を減らす為だ。これくらいは当然だろう?ふふ。
何やら顔面蒼白に成りつつある社員達。
なんだ、そんなにヨコハマが壊れるのが怖いのか。
なら尚更仕事を増やさなくてはな。←
.
.
.
.
『さて、そろそろ帰らせて貰おうか』
「えぇ、もう帰ってしまうのですか?」
流石に時間が時間だ。もうすでに
『すまないな。…まぁ、これから会う事は増えるだろう。それと、今度飲みにでも行こうじゃないか』
「!分かりました!」
目を輝かせるヴィヨン。相変わらずだ。
『それでは、皆、私は帰らせて貰う』
これまでは、あまり皆に会いに行けなかった。
だけど。
「帰るんデスカ?」
「あー、もうそンな時間か」
「えぇ、レイ、もう行くのか」
『ああ』
.
.
『それじゃ、また今度』
これからは、会える機会が増えるのだ。
それだけで、私は十分幸せだ。
☆
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (4月5日 18時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - 体調に気を付けてください。ゆっくり休んで下さいね。ずっと応援してるんで! (9月21日 21時) (レス) id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨルノ | 作成日時:2023年8月18日 16時