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報告書No.51 ページ14








『…と言ったところだ。さて三島、いや三島社長殿、私からの依頼を承っていただけますか?』











私からの話を聞いた皆は、新聞社(仕事人)の顔をしていた。流石だ。メリハリもしっかりしていて何よりだ。










「ふむ…その依頼、承った」










社長らしく、キリッとした表情で告げる三島。

珍しい()









まぁ、そんなもの(社長らしさ)はすぐさま無くなった訳で。












「…これから、宜しく頼むぞ?我が弟よ」


『…っは、いいだろう。…弟?』








ニッと笑いながら話しかけて来た三島。
案の定、巫山戯だした。何だ、弟って。

第一、私の方が ██。









「ふふっ」


「アハハ、確かに社長とダトレイさんは弟の様に見えマスネ」


「…っ!」









少し笑ってきたヴィヨン。
さらっと私が年下の様だと言う魯迅。
肩を震わせ笑いを堪える啄木。
それらを微笑ましそうに見守る他の社員。

先程までの緊張感がまるでなかったかの様だ。


こういう、場の切り替えの上手い所とか、三島のいい所だと思うのだが、拳骨は勘弁してほしい。












『…っはぁ。……兎も角、依頼は出来た訳だ。これから君らにはたっぷり働いてもらう(こき使う)から、しっかり休む事だな』









ヨコハマの被害を減らす為だ。これくらいは当然だろう?ふふ。








何やら顔面蒼白に成りつつある社員達。
なんだ、そんなにヨコハマが壊れるのが怖いのか。
なら尚更仕事を増やさなくてはな。←




































































『さて、そろそろ帰らせて貰おうか』


「えぇ、もう帰ってしまうのですか?」








流石に時間が時間だ。もうすでに日が落ち始めている(武装探偵社の時間)










『すまないな。…まぁ、これから会う事は増えるだろう。それと、今度飲みにでも行こうじゃないか』


「!分かりました!」









目を輝かせるヴィヨン。相変わらずだ。











『それでは、皆、私は帰らせて貰う』








これまでは、あまり皆に会いに行けなかった。








だけど。











「帰るんデスカ?」


「あー、もうそンな時間か」


「えぇ、レイ、もう行くのか」


『ああ』

















































『それじゃ、また今度』










これからは、会える機会が増えるのだ。
それだけで、私は十分幸せだ。

tael「魯迅」→←tael「三島由紀夫」



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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (4月5日 18時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - 体調に気を付けてください。ゆっくり休んで下さいね。ずっと応援してるんで! (9月21日 21時) (レス) id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨルノ | 作成日時:2023年8月18日 16時

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