報告書No.49 ページ11
☆
「レイ!…久しぶりだな」
『!三島!』
「所で……これは一体どういう状況だ?」
『あ、あはは……』
親しみやすい雰囲気を持ちつつ、社長としての貫禄のある男性、三島由紀夫。この社の社長である。
彼は財団職員でもあるが…
っと、この話はまた今度にしようか。
所で、今の状況であるが、
『えぇと、皆、三島が来たぞ?だから離れてくれないか?』
先程、啄木とヴィヨンと話し、その後皆が私を囲っていたのだ。何人かは抱きついて来ている。
「っは!済みません、レイさん、社長」
「いや、構わない。皆レイが心配だっただろう?っふは、存分に叱ってやれ。じゃないと此奴は分かってくれないからな」
えぇ。
それはもう十分だ。啄木のお陰で気づけた。
『っな、もう十分だ。啄木に叱られた。次からは気をつけるさ』
「とか言ッてまァたやるんだろ?…社長、一言お願いしますよ」
啄木っ…!私はもうやらないのにッ。
「っふはは!そうだな。…さて、レイ。今回の件、我々は怒っている。それは分かっているな?」
ああ、もう。三島のスイッチが入ってしまったじゃないか。下手したら拳骨が飛んでくる。嫌だな。
『…ああ』
「なんでか、分かるよな。まぁ啄木が言ったらしから、そこはいいか」
「レイ。お前はもっと自分を大切にすること。次同じような事をやったら、な?」
『…分かっている』
「…ま、取り敢えず一発は確定だがな」
そう言うと腕を構え出した三島。
ちょっと待ってくれ、それは困る。
『待ッ、待ってくr』
「待つ訳ないだろ!!覚悟!」
ゴツン。
『痛ッッッッたァァァァァァ!!』
案の定、三島は拳骨をしてきた。
なんやかんや言って彼には筋力がある。
はっきり言って、異能なしなら社ではトップだ。
そんな彼の拳骨は、勿論とんでもなく痛いわけで。
「っは!ザマァねェな!!」
「…レイさん、今回は貴方が悪いです」
啄木からは煽られ、ヴィヨンからは叱られ(?)
「うわぁ……」
「お疲れ様です()」←
「自業自得だな」
他の社員からは同情する者、呆れる者、中にはお疲れ様と合掌する者がいた。←
いや巫山戯るな、私生きてる。
どことなく空気が軽くなった時。
私はもう一つの要件を思い出した。
☆
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (4月5日 18時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - 体調に気を付けてください。ゆっくり休んで下さいね。ずっと応援してるんで! (9月21日 21時) (レス) id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨルノ | 作成日時:2023年8月18日 16時