好きで好きなの*_ctpn ページ6
『最近遊べてないね』
久々のかてぃさんとのランクマ配信を終え、どちらの配信も切れたタイミングで、小さな声でかてぃが独り言のように呟いた。
｢今日遊んだじゃないっすか｣
『ぱんくん、最近会ってくれなくなったし』
……かてぃさんがネチネチモードに入ってしまった。
今日はランクマも不調で、連携が上手く取れなかった。かてぃさんは酒でテンションを無理矢理上げていたが、もう酔いは覚めたようだ。
上手く行かなかった日のランクマ後はかてぃさんのテンションがだだ下がりする。そして僕にグチグチ喋って、僕には話す隙も与えてくれない。
『俺の事は放っといて、どうせ女の人と会ってるんでしょ』
＿あぁ、めんどくさい。そもそも、僕の恋人でもないのに何なんだこの人。本当に考えてることが分からない。
通話越しに聞こえる声は、少し震えているような気がした。
少しの間かてぃが喋らなくなって、それから鼻をすするような音が聞こえ始めた。
『俺さぁ、ぱんくんの事、ほんとに大事にしてるのにさ……』
｢あの、さっきからグズグズ言ってますけど、結局何が言いたいんっすか｣
ハッキリして、と強めの口調で答えを要求すると、彼は今度はきっぱりとした声で答えた。
『ぱんくんは俺だけ見てればいいんだよ』
＿俺はぱんくんの事、ずっと見てるからね。
続けて言われた言葉の意味が分からなかった。
語尾にハートが付きそうな程甘ったるく囁かれたセリフに冷や汗が垂れる。
『昨日は何買いに行ってたの？昼間ずっと家に居なかったよね』
ドクン、と心臓が跳ねる。昨日買い物に出かけたことを知っている人なんて、家族くらいしかいないはずなのに。
｢なん……で｣
『あはっ、そんなに怖がらなくてもいいじゃん』
マイク越しに聞こえるノイズ混じりの声が、少し楽しそうに弾む。
彼は何を企んで、何をしようとしている？
彼は、どうして……
『ぜぇんぶ、ぱんくんのため、なんだよ』
彼に、身体の中まで覗かれたような、そんな気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Tanuki - うわぁああああ(感動)ありがとうございます！！！prnyの尊さを感じました………！お忙しい中書いてくれてありがとうございます！これからも頑張ってください！！応援してます！ (2021年3月2日 0時) (
レス) id: a53287ca57 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - sdさん» リクエスト頂いたprny、完成しました……！！言い訳になりますが、多忙でして遅くなってしまいました…… (2021年3月1日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ@性癖の王女(プロフ) - ぴゅらﾟさん» リクエスト書いてもらってありがとうございます！pnくんもdさんも可愛い…。私も遅くなっても構いませんのでと言いましたので全然大丈夫ですよ！これからも無理せず頑張ってください！ (2021年2月25日 3時) (レス) id: 5759211c89 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - あはははさん» Twitter、アカウントは一応あるんですが息してないですね……何か機会があれば動かそうと思っています！ (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - めぐ@性癖の王女さん» リクエスト頂いたnypn+ctd、完成しました……！！本当に本当にお待たせしてしまい申し訳ございません…… (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴゅらﾟ | 作成日時：2020年12月29日 14時
