妹「９話目です！」 ページ10
No side
オスマンは総統室にやってきた。夕食の時、トントンはグルッペンの監視兼自分の仕事のために一緒に総統室に居ると言っていた。
os「入るで」
と言ってノックしながら入ると、相変わらず二人は山のように積まれた書類を捌いていた。
gr「オスマンか。どうした？」
os「いいニュースを持ってきためう！」
女子高生が使いそうな語尾でオスマンはニコニコしてながら言う。思わず、手を止めて二人はオスマンの方を向き、「いいニュース？」と首を傾げる。
gr「ほう。それはどんなニュースなんだ？」
os「…グルッペンとトントンのお兄さんとお姉さんがこの軍にいる。」
言うと、二人が目を見開いてオスマンを見る。オスマンは変わらず、糸目で微笑んでいる。
tn「は…？何、言うとんの？嘘やろ？」
os「二人共お兄さんお姉さん大好きやん。こんな嘘は吐かへんよ。」
gr「本当なのか？」
os「俺の妹がこの軍にやって来たんや。妹はその二人とこの軍の入隊試験をしてるんやて」
tn「…やっぱり、あの男は兄ちゃんか、」
gr「俺も、当てがある。」
山のような書類の中から、二人は当てがあるという人物の書類を取り出す。
os「グルッペンのお姉さんは分からんけど、トントンのお兄さんは俺見覚えあるで。」
tn「多分、この人が兄ちゃん、」
トントンが取り出した書類には確かにトントンと似ているが少し大人びているイケメンが載っていた。
os「確証は無いけど、見覚えはあるから多分トントンのお兄さんや。」
オスマンの返答にトントンは安心したように胸をなでおろした。だが、問題はグルッペンである。トントンもオスマンもグルッペンの姉の容姿だけは見た事がない。何故なら、グルッペンが見せないからだ。と言うより、容姿を見せたいが最後に撮った写真はグルッペンが士官学校に入る前なので、容姿は変わっているから見せても意味はないのだ。
gr「この人が姉さん。多分、じゃなくて絶対」
os「確定、なんやな」
gr「俺があの人を間違う訳ないし、何より隠し方が雑だからな。」
確かに雑だ。髪型は最後に会った時のままだし、目だってカラコンを入れていたとしても目付きが同じだ。隠すにしては雑すぎるのだ。
gr「…大至急、その二人をここに連れてこい」
グルッペンがトントンとオスマンに言う。二人は顔を見合わせて真剣な表情で
tn.os「「ハイル・グルッペン」」
と答えたのだった。
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シーク(プロフ) - ゆっきさん» そんなに褒めていただきありがとうございます(´▽｀*) (2019年10月28日 18時) (
レス) id: 7422841c8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき - 来ました。来ちゃいました。うん、マジ語彙力すごい。何それ、何したの！？何をどうしたらそう出来るの！？？あ〜完璧なんじゃ〜完璧すぎるんじゃぁ〜(ボキャ貧民) (2019年10月28日 17時) (レス) id: 058adc6f00 (このIDを非表示/違反報告)
シーク(プロフ) - ココナッツさん» え、待ってココナッツさん？あなた様も私の作品を読んで下さっていたんですか？え、好きですありがとうございます！！！ (2019年10月7日 20時) (レス) id: 7422841c8a (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - わー！凄いですね！この作品好きです！お気に入り登録しますね〜更新はゆっくりで大丈夫です！楽しみにしてます！ (2019年10月7日 19時) (レス) id: e6bdefb5cc (このIDを非表示/違反報告)
シーク(プロフ) - はったりさん» ありがとうございます(^-^) (2019年8月26日 7時) (レス) id: 7422841c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーク | 作成日時：2019年5月29日 21時
