【文スト】純粋かも知れない素敵帽子とヤツガレの恋愛奮闘記【中原中也】【芥川龍之介】【短編集】

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首領の命に逆える筈がなく

芥川君七歳の世話をする事になった

如何やら

記憶は幼い時のモノとなっているらしく

警戒を解くのに

四十分はかかった

警戒心強過ぎ君に改名しよ？

今は

私の手を繋いで呉れたり

抱っこを強請って来る程懐いて呉れた


「却説、先ずは其のぶかぶかな服を如何にかしないとね」

芥川「うこきづらい…」


ぱたぱたっと袖を振るう

可愛いん……ッ！！！

こりゃ

異能が解けるまでに

私の心臓が保つか判らねえな

芥川君の服は

私が一人で横浜ワールドポーターズに行き

黒色の襟衣に

白色の首巻き布

黒を少し薄めた色のサスペンダー

白色のストライプ模様の黒色のズボン

白色の外套を購った

で

今は芥川君と戦闘中


「任務から帰って血を浴びた侭なんだから、お風呂に入りなさい！」

芥川「ちなんぞタオルでふけばよい！！」

「匂いが取れないっつの！！」

芥川「ちのニオイがしていてもいきてゆける！！」


なんと反抗的な子供だ

芥川君と

お風呂に入れ

入らない

と云い合いを始めて二十分が経過した

ちょこまかと

小さな躯を利用して

逃げ回る芥川君

此れでは埒が明かない


「判った」

芥川「な、なにがわかったというのだ」

「お姉さんも一緒にお風呂に入ってあげる」

芥川「なぬっ…！？！」


芥川君は逃げる足を止め

目を丸くした

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