【文スト】純粋かも知れない素敵帽子とヤツガレの恋愛奮闘記【中原中也】【芥川龍之介】【短編集】

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「うんまぁぁ〜！！」

中也「Aの飯食べてる姿癒されるよなあ。可愛い」

芥川「同意見です」


購い食い出来る食べ物は

全種類購い

両腕に抱え

一つ一つ大事に

味わうように

口へと放り込む

今日は頑張った手前らを労わる為に出掛けるんだから

今日は俺の奢りだ！

遠慮せず食え！

と中也は云って呉れて

中也の言葉に甘えて

遠慮せず食べたいモノを次々と食べさせてもらっている

中也は財布の中を覗き込み

目を丸くし

小刻みに震えている


中也「一瞬で五万円が消えた…。多めに持ッて来ててよかッたぜ」

芥川「あ、A。彼処に餃子や焼売の刺さった串料理が売ってあるぞ」

「わ！美味しそう！！」

中也「はァ！？もう百円しか残ッてねえぞ！？」


芥川君の指差す方を見ると

焼売や

肉饅を売っているお店があった

其の店に駆け寄ると

如何やら

欲張り串というモノを売っているらしい

パオ餃子

黒豚焼売

肉ニラ饅頭

小豚饅が一つの串に刺さっている

恐らく此の欲張り串が芥川君の云っていたモノだろう

美味しそう…！！

キラキラと目を輝かせ欲張り串を眺めていると

直ぐ傍で芥川君の声がした


芥川「此の欲張り串？というのが食べたいのか？」

「へあっ！？」

芥川「返事は日本語で頼む」

「返事した心算じゃないんだけど…。欲張り串って美味しそうじゃん！色んなの食べれるし」


ニコッと芥川君に微笑みかけると

衣嚢から財布を取り出し

店員さんに話しかける


芥川「其処の店員」

其処の店員「はい！何でしょうか？」

芥川「此の欲張り串というモノを一本購いたい」

其処の店員「畏まりました」


芥川君が欲張り欲張り串を注文すると

串に具材を刺して行き

容器に入れ

タレをかけ

手渡して呉れた

芥川君は会計を済ませ

店員さんから受け取った欲張り串を

私に渡して呉れる


「あ、有難う」

芥川「好きな人に金銭を払わせる訳にはいかぬからな」

「なっ……！？」


好きな人

此の単語を聞き

私の顔はプシューッと

桃色の小籠包みたいに赤くなった

私は照れ隠しに

芥川君から顔を背け

欲張り串をもっもっと胃へ送った


中也「おい芥川！抜け駆けなンて狡いぞ！」

芥川「狡くありません。人を出し抜く先方の一つです」



_______
因みに
欲張り串や
梅蘭焼きそばは実際に横浜で売られている品物です

マフィア＋αの育児生活【中原中也・芥川龍之介】 ルイにゃ様リク→←食べる子は育つ【中原中也・芥川龍之介】 月華様リク

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