【HQ】甘党マネージャーはまだ恋をしらない

第２０話 ページ21

マネージャーの仕事の一つのドリンクの容器を洗っていた

外の水道は直射日光を浴びて金属の部分が熱くなっていた

そのせいか、水も気持ち悪いぐらい緩い


貴「これ水じゃなくてお湯じゃん」


スポドリは別の水で作るから別にいいけど

水道からお湯ってさ…


スポドリの容器を全部洗い終えた

なんとなく顔に思いっきり水をかけた

やっぱ緩いな

持ってきていたタオルで顔を拭いていると


岩「お前何やってんだ？」


貴「あ、岩泉先輩。暑かったんで水を顔にぶっかけました」


岩「…タオル貸せ、髪の毛も濡れてるじゃねぇか」


微妙に濡れた髪の毛を拭いてくれた

マジおかんかこの人


貴「ありがとうございます。岩泉先輩って世話好きですよね」


岩「そうか？」


貴「なんやかんやいって及川先輩にかまってあげたりしてるし」


岩「なんでクソの名前が出てくるんだよ」


貴「岩泉先輩と言えば及川先輩、というイメージがあるんですよね、あ、そんな嫌ですか？」


超嫌そうな顔をしている岩泉先輩

そんな嫌か、及川先輩のことが


岩「正直バレー以外では関わりたくねぇな」


貴「とんでも無い事を聞いてしまった気が…まぁ、確かにチャラいし性格悪いですよね及川先輩は」


及「そんな堂々と俺の悪口言わないでくれない？」


貴「あれ？いたんですか？」


及「岩ちゃんと一緒に来たのにスルーするから及川さんの存在忘れられてるのかと思ったじゃん！！」


貴「及川先輩大丈夫です。あえて無視してました。」


及「何この満面の笑み。及川さん泣きそう」


貴「あと、もう一試合で今日の練習は終わりなので頑張ってくださいね」


及「もうちょっと心を込めて言おう⁉流石に棒読みすぎるよ！」


貴「えー…」


及「そんな面倒くさそうな顔しないで⁉ただ言い方と表情を変えるだけだよ⁉」


貴「私には難題ですね。そういうのは及川先輩のファンクラブの人に任せてください」


及「Aちゃんに言って欲しかったんだけどなぁー」


貴「試合勝ったら何回でも言ってあげますよ」


及「岩ちゃん絶対勝とうか」


岩「あ？当然だろ？何アホなこと言ってんだ」


貴「岩泉先輩今の話聞いてました？」


岩「すまん、あまり聞いてなかった」


あ、この人素で言ったのか


及「そうと決まれば早速アップ取りに行くよ！岩ちゃん！」

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