【名探偵コナン】転生案件はお呼びでない 2 (ページ7)

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松葉杖を使わないで歩行出来るようになった。

それをなんとなく萩原研二に伝えたらお祝いにランチ奢ってくれるって言ってきた。

断る理由もなく承知したら翌日に迎えに来てくれた。アポなしだったから驚いたけど。

対した格好もしてなかったけどそのまま何処かへ連れてかれた。

電車乗って乗り換えて少し遠くの喫茶店に着いた。入ったらカランってベルが鳴って席へ案内された。

「ここの店、何でも美味しいよ」と言われたからオムライスを頼んだ。がっつり腹減った。

注文を待ってる間は他愛ない話をした。「眼鏡するんだ」とか「ロングスカート似合うね」とか大体自分のことを褒められる。

何となく歯痒い、「萩原さんが相手を褒めるのは褒められたいから？」と冗談で言ったら「そうかもね」と返ってきた。

困ったような何とも言えないその表情はいつもとは少し違った雰囲気でこの人には似合わないと思った。

運ばれてきたミルクティーを口に含み飲み込んだ後、一つ彼に提案をした。

「今日、私を褒めるのは禁止です。そのかわり、私が萩原さんを褒めますよ」

くだらないお遊びですよ。と付け足したらポカンとした顔をした後少し黙って分かったと承諾した。

これを提案した理由なんて分からない。なんとなくだよ、なんとなく。

それから褒めた。上部を中身を私が知ってる部分全て。嘘はないよ。本当に思ったことをそのまま言った。

「指細くて綺麗ですよね」とか「この前、心配してくれて嬉しかったですよ」などを言ってみた。

口から吐いたら止まらないと言うように出るわ出る。相手が真っ赤になるぐらい褒め倒した。

「もうやめて」と真っ赤な顔で止められるまで言ってやった。

いつもなら立場逆かもだけど褒め倒すの楽しいな。珍しく顔真っ赤っか。

「寂しがりやな萩原さん、褒められたご気分はどうですか？」

「勘弁してください」と両手で顔を覆ってしまった。可愛いところあるんですねと言ったら「AちゃんがドSだぁ」と言われてしまった。

やだな、どちらかといえばMだと思うんだけど。

頬杖つきながらニコニコ笑って継続するか聞いたらもうやめてと言われてしまった。まだまだ褒めたいところあったんだけどな。