【名探偵コナン】転生案件はお呼びでない 2

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髪も乾いた、今のうちに帰ろうと思ったが江戸川コナンくんがパソコンを返してくれない。




あと少し、もうちょっとと言って30分ぐらい経ったけど。なんなのこの子、早く返してほしいな。




兄がアレだから沖矢昴にあまり関わりたくない。お顔はとても好きですよ？でもね、兄がモンペだから関わったら怖い。




それなのに何故私は彼が作った肉じゃがを食べているのだろう。あと、少し薄い。




「これ、薄いわ」と隣の灰原哀も言っていた。




「醤油を足してみてください。あとウスターソースを少し加えるとコクが出て美味しいですよ」




自己流の作り方だがこれが上手いんだなぁ。人参を頬張っていると「料理されるんですか」と聞いてきた。




聞いてくるとは思わなかった。「それなりに」と答えると「今度料理教えてくれませんか」と言ってきやがった。




アドバイスなんてするんじゃなかった。いやだ、なんで関わってくるの。やめろ、関わるな兄が怖いから。




いや、自己紹介とかしなくていいから。そっちが名乗ったら私も名乗らなきゃならないじゃないか。




「降谷A」と名乗る。降谷さんと呼ばれるはアレだから名前で呼んでください。




兄の前で降谷さんなんて言ってみろ発狂するぞあの人。




「こんなところでナンパはやめてもらえるかしら、困ってるの分からないの」




隣に座っていた灰原哀がため息をつきながら吐き捨てた。やだ、哀ちゃんかっこいい。




「そんなつもりはなかったのですが、困らせていたなら申し訳ありません。それでは僕は帰りますね」




何しに来たのだろうあの人は、肉じゃが持ってきただけだし。よく分からんな。




「ありがとう、今度お礼させて」と灰原哀に言ったら「大したことはしてないわ」と大人びいた発言をされた。




この子、私が知ってる人の中で一番イケメンかもしれない。

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