【名探偵コナン】転生案件はお呼びでない 2 (ページ12)

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熱烈で可愛らしいファンが出来た。

小説についてめちゃくちゃ語ってくれるのは嬉しいが顔から火を噴く勢いで恥ずかしい。

直接自分を褒められるのより数倍恥ずかしくて死ぬ。私を誉め殺しにして楽しいか。

言うだけ言ってその少年は「次の本も期待してます」と言って帰っていった。

散々遊ばれてポイ捨てされた気分なんだけど。

何だろう、この何とも言えない虚しさは。お姉さんとても虚しいです。

代金払って店を出る。安室透が「まだ居てもいいんですよ」とか言ってきたが帰ります。

今、とてもハロに癒されたい。それか強い酒を煽りたい気分です。

そういえば兄が買ってきたウィスキーがあるからロックで飲んでやろうか。

恐らく私に飲ませるために買ってきた物だから飲んでも怒られないだろう。

そうと決まれば急いで家に帰ろう。今日は確か二人とも遅いみたいだし大丈夫だろう。

・

家にあったウィスキーはスコッチウイスキーとバーボンウィスキーだった。二人とも露骨過ぎやしませんか。

どちらとも飲み慣れていないから何となくスコッチの方を手に取った。

諸伏景光のコードネームだったかな、と思いながらロックで飲んでみる。

一人で飲むのもたまにはいいもんだ。ハロを撫でながらそんなことを思う。

程よく酔ってきて今なら気持ちよく寝れそうだなと考えたが、私は何を思ったか「二人が帰って来るまで飲んでよう」と言っていた。

私、馬鹿だなと渋々思うが今日は何故か本当に飲みたい気分なんだ。

ただ飲んでいるだけの私に飽きたのかハロは寝てしまった。何となく心細くなり酒が進む進む。

ボトルが3分の2まで空いたところで玄関の扉が開く音が聞こえてきたがその時既に自分はべろんべろんで意識が半分ほど飛んでいた。

最後に覚えてるのは「おかえりなさい」と言って諸伏景光を出迎えに行ったところ。そこからはもう全く記憶にございません。