２６.Fear ページ26
それからというもの。
最近は普通の日々を過ごしている。
平和で、目もくらみそうな日々。
ただ、良いことと悪いことは比例している。
良いことがいっぱい起きれば、
とうぜん悪いことも起きるのだ。
ーーーーーー
｢で？何ですか？｣
リドル｢君が監督生を虐めていると聞いてね。｣
トレイ｢少し、お前も監督生と同じ痛みを受けてみればと言っているんだ。｣
ケイト｢どうかな。すっごく良い案だと思うんだけど！｣
目が、冷たい。
久しぶりにこういうことが怒ったからか、なぜだか背筋が凍った。
脳が、危険信号を出している。
トレイ｢
｢
薔薇を塗ろうで何するつもりか知らないけれど、今の私は最強に近いのだ。
ユニーク魔法も使える。
リドル｢ｯ！
｢
真実の変容。
魔法を無効化する力を持つ。
｢僕、虐めてないんですけど｣
リドル｢監督生が嘘をつくはずがないだろ！｣
トレイ｢何を言うかと思えば…｣
呆れたように言う2人に、ｽﾞｷﾝと胸が傷んだ。
駄目だ。まだ気持ちの整理が着いていない。
｢お前がやったんだ｣
｢嘘をつくな｣
｢見苦しい｣
違う。私はやってない。
｢魔法が効かないならどうする？｣
｢そうだな、暴力か？｣
｢えー？でも魔法で強いならもう無理じゃない？｣
｢｢｢なら、数だな。｣｣｣
ﾋｭｯ
喉がなった。
なんでこんなに震えているんだろう。
____まるで、脳が直接拒否しているみたいに。
気づいたら、囲まれていた。
見たことがある、顔に。
記憶がある人を探した。
それを見透かしたかのように、誰もいなかった。
こわい
こわいこわいこわい
なんでｯ！今まで普通だったのに。
急に震えて、怖くて、感じたことがない不安に襲われて
私が知らないなにかが起こっている。
レオナ先輩、アズール先輩、フロイド先輩、ジェイド先輩は深刻そうな顔をして輪の外にいた。
傍観者だ。
こわい
知っている
私はこれを知っている
でもｯ
でも今は
｢ｯ誰か、助けてｯｯ｣
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作者名：いのさき。 | 作成日時：2020年10月4日 12時
