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「ゾム」
私が彼の名前を真っ先に呼ぶのは、数十年前に流行った携帯に導入された人工知能や、AI音声認識サービスを起動するときと同じ理由だ。私が彼の名前を呼ぶとき、何か用事があることを彼は分かっている。
私がソファに座ると、ゾムはさも当然かのように隣に座り、私の手の上に自分の手を置いた。相変わらずの距離感の狂い具合だ。
「…ゾムは私のこと好き？」
それは彼への問いかけと同時に、自分への問いかけでもあった。
オートマタが、プログラミングされてるとはいえそんな感情を抱いてるなんて、にわかには信じがたい話だ。
「うん 好きやで」
瞳孔の動き、体温 いつも以上に、人間にしか思えなくて。
「それは、ゾムが恋愛用にプログラミングされたオートマタだから？」
「そうなんかなあ……でも、Aのこと考えると、ここあたりがギュってなるねん」
人間の心臓があるあたりに手を置いて、パーカーの生地をぎゅうと掴んだ。
私は手を伸ばして、まだシワの残っているパーカーに手を置く。どくん どくんと服越しに伝わるその動き。私は形容し難い恐怖を覚える。
「…な、キスさせて」
ゾムは私の手を掴んで、優しく迫った。ここで嫌と言ったら、きっとゾムは何もなかったように退いてくれるんだろう。
「……いいよ」
私がそう言うと、ゾムは小さな声で「嬉しい」と言ってから、私の背中にもう片方の手を添えた。
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ヨリ(プロフ) - まきさん» ありがとうございます💖頑張ります💖 (2023年2月12日 22時) (
レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - けんまおし1016さん» ﾋｮｴ〜‼️恐縮ですありがとうございます‼️頑張ります✊🏻 (2023年2月12日 22時) (レス) id: c190102040 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新頑張ってください！ (2023年2月12日 21時) (レス) id: 57de660b93 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - オートマターかっこいいですね!!人外ものでもこんなきちんとかけるなんてすごいですね!これからも更新頑張ってください! (2023年2月12日 9時) (レス) @page15 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ヨリ(プロフ) - 弦さん» めちゃくちゃ気付くのに遅れましたが返信失礼致します🙌🏻大変嬉しい言葉ありがとうございます~🥲人外モノはあまり書いたことがなく試行錯誤で書いているのでとても嬉しいです…🤍 (2023年2月7日 23時) (レス) id: 7803777125 (このIDを非表示/違反報告)
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