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敦「ひ、人食い虎だ。僕を喰いに来たんだ」
ねえ神様。少し良い?
《は〜い皆のアイドルボクっ子神様だよ☆何の用かな?》
異能の発動条件のことなんだけど・・・
《ツッコんでくれないの!?》
狐の面が欲しい。顔全体を覆える・・・文マヨの夏祭りの芥川さんの・・・・・・分かる?
《何となく分かるよ!面を付けたら発動する、だけで良いの?》
いや、もう一つ。手を狐の形にしたらってのもあると助かるかな
《分かった!じゃあお面渡すね〜》
少しして空間が切り取られたような穴が現れ、狐の面が出てくる
私は面を頭の右側に付け、太宰さんと敦さんを見た
太宰さんのネタバラシが終わる頃だった。敦さんが唸る。骨が軋む音が聞こえる
太「君が街に来たのが二週間前、虎が街に現れたのも二週間前。川辺りにいたのが四日前、同じ場所で虎が目撃されたのも四日前」
敦さんの体がどんどん変わっていく
太「国木田くんが云っていただろう。"武装探偵社"は異能の力を持つ輩の寄り合いだと。巷には知られていないがこの世には異能の者が少なからずいる。その力で成功する者もいれば・・・力を制御できずに身を滅ぼす者もいる」
敦さんの姿が虎へ変わっていく。私は面を手に取り、軽く浮かせる
太「君も"異能の者"だ。現し世に飢虎を降ろす月下の能力者」
敦さんが完全な虎になる。月明かりに照らされ、美しい毛並みの白虎に目を奪われる
オオオオオ!!
咆哮した虎が太宰さんに襲いかかるが太宰さんはヒラリと躱す。虎は何度か太宰さんへ攻撃するも躱され、私の方に向かって走り出す
私は二ィッと口に弧を描き、面を付ける。瞬間、文字列が浮かび手に猟銃が現れ、一歩先にはごんがいる
ごんが虎に襲いかかる。私は片膝をつき、虎の額に狙いを定める。銃弾を通さないのは分かっている。狙っていると思わせるだけで良い
近付けないことが分かると虎は太宰さんの方へ向き、襲いかかる
太「獣に食い殺される最後も中々悪くは無いが・・・君には私は殺せない」
太宰さんが虎に触れる。光を放ち始め、急いで二人の元へ駆ける
太「男と抱き合う趣味は無い」
敦さんが地面に落ちる前に受け止め、膝枕をする
太「Aちゃん、今度私にもしてくれないかい?」
今まで何人もの女性を堕としてきたであろう笑みで云う。・・・・・・・・・・・・明日死なない?←
取り敢えず困った顔をしておく
国「おい太宰!」
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作者名:やまめの学校 | 作成日時:2022年11月7日 20時